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ラジオ番組を作り始めた話

ラジオは好きだろうか?

私はどちらかというと好きではあるが、熱心なリスナーというわけではない。

これまでの人生で、特に幼少期、特段ラジオが身近だったことはなかった。
小さいころに亡くなった祖父の遺品にポータブルラジオがあったのを譲り受けたことはあるが、それでラジオを聞くようになったかというと、そうでもない。

ラジオを聞くようになったのは、5年前に就職した会社の職場でラジオを流していたからだ。無音の中で作業するというのはあまり好きではなく、最初はなんとなく音楽があるようなところで仕事が出来るのはいいなくらいの気持ちだった。

だが、やはりずっと聞いているといろいろと解像度が上がってくる。
毎朝の番組のパーソナリティの名前や話し方、曜日によって変わるコーナー、最近流行りの曲のヘビーローテーション。

それによって日にちの移り変わりを実感したり、新しいニュースが自分の中に入ってきたり、顔は知らないけれど聞きなれた声の人の話がなんとなく耳に入ってくるのは悪い気はしなかった。

■コロナ禍で生まれた団体

話は変わるが、私が参加している岩手県紫波町の地域活動団体「しわりり」。もともと新型コロナによって困っている地元の飲食店情報を、SNSの活用で手助け出来ないかというのが始まりの団体だ。最近では地域のイベントにお呼ばれして体当たり取材みたいなこともしているが、一応始まりは新型コロナ禍でのお助け隊みたいなことは忘れたくはなかった。
2022年1月、なかなか収まらない新型コロナの第6波(オミクロン株)が襲来。今回はこれまでよりさらに感染力が強くなり、ついに身近なところでも感染者とは言わないまでも、濃厚接触者が出たりしてドキッとした。

第5波の時も思っていたのだが、この波、黙って耐えるしかないのかな?

もちろん、医療関係者が必死に対応してくれているのもありがたいし、行政がワクチン接種のために土日返上で働いてくれている努力も見ている。
そんな中イベントを行おうというわけでは当然なく、「また波が来るのがわかっているのなら、その時間(俗にいうおうち時間)を楽しめる材料を提供できないかな?」というのが私が思ったことだった。

withコロナ。
コロナの中でも(もちろん感染に気をつけながら)出来るだけ不安なく暮らしていけるために、コロナから始まったしわりりは何ができるだろう。

そう考えた中で行きついたのは、WEB番組配信という手段だった。

第5波のときに最初にやろうとしたのはWEB対談だ。
地域情報というよりは、地域にはどんな人がいて、どんなことをしているのか。

ちょうどそのとき自分が転職を考えていたこともあって、「クリエイター」を職にしている地域の人にZOOMでインタビューする様子を、YOUTUBEライブで配信しようとした。
ただ、生配信のためにいろいろ試してみたのだが、ハウリングが起こってしまったり、そもそもYOUTUBEのしわりりチャンネルが使えなくなったりといったことが起こってしまった。

そんな感じでウダウダしている間に第5波が終わり、そういうことを忘れている間に第6波が来てしまった!ウワーッ(水木しげる風)。

もう先延ばしにするのも嫌だし、最近紫波町でポッドキャストを配信する人が増えていることも相まって、じゃあもうちょっと気軽にラジオをしようか!ということになった。

■現れたズッ友

ラジオっていうところにストンと落ち着いたのはもうひとつ理由があって、一緒にラジオをすることになったタロイモさんの存在だ。

タロイモさんはなかなか正体不明の謎の人物。
まずTwitterでしわりりアカウントと相互フォローになっているが、そのほかにも紫波町で地域活動をしているうちに何度か顔を合わせるようになった。

最も印象的なのは、紫波町を中心に「子供の居場所づくり」のためのイベント活動をしている団体【あそびこむ】が、日詰商店街に期間限定(2021年10月~12月)で開いた「まちのあそび場」でのことだ。
ここでは、学校帰りの子供たちや、赤子を連れた親御さんが集まってゆっくりできるような場作りが行われていた。
私自身はあまり子供との関わりはないのだが、そこではたくさんの種類のボードゲームが用意してあって、大人同士で遊んでもよく、もちろん子供が参加したがったら一緒に遊んでねというルール。生来のボードゲーム好きとしては、いくしかなかった。

そして、高確率でそこにいたタロイモさんと、数々のボードゲームという名の戦場で激戦を繰り広げたのは想像に難くない。こうして戦友(ズッ友)となった我々が、昨年12月に終了を迎えた「まちのあそび場」以来、なかなか会えなくなってしまうのはもったいなかったし寂しかった。

そういうわけで彼といずれ一緒に何かやりたいねという話をしていて、前述のようなタイミングもあってこのたび「YOUラジオやっちゃいなYO!」ということになったのだった。

■看板コーナー

最初に考えた「クリエイターの方にインタビューするコーナー」もいずれやるつもりだが、週一更新を考えている番組では時間的にも相手の数的にもとっかりりづらく、とりあえず最初は番組の骨格を整えるために自分達だけで何回かやってみることにした。そして、それに代わる案として密かに温めていたのが「今週の推しが尊い」のコーナーだ。

多分地域活動団体の話なんて聞いてて飽きるだろうし、ただ地域の情報を発信するだけならそういうのは行政がやればいいことで、自分達らしさを出さなければ意味が無い。そう考えたとき、自分が無限に語れそうなことと言ったら推しのことしかなかった。

他人のオススメなんて聞いても…と思う人も当然いるかもしれない。
ただ、その人が愛する話題を話すとき、話していて楽しいという雰囲気が、なんとなくでも伝わってくるのではないだろうか。そして、詳しく知りたいわけじゃないけどそういう話もあるんだな、くらいに聞いてくれたらいつか心の片隅に置いておいたそのワードが突然リアル世界で開花する瞬間もあるかもしれない。
誰もが心の中にいる推しを愛でている…このコーナーを通してそんな優しい世界が広がってくれたらいいと思う。推しisフォーエバー。Love&Peaceカムヒア。

あとはついでみたいになってしまうが、ラジオの”音声”を通して、しわりりが実在することを実感してもらいたいというのも一応ある。
「しわりりってインスタとかで知ってるけど、実際どんな人たちなのかわからない」という声が実は結構あった。その目の前に突然メンバーが現れなくとも、とりあえずラジオを通して声を受け取ってもらって、少しでもしわりりに…紫波町に…心が近づいてもらえたら、と思う。

■これからのラジオの予定


とりあえず週一更新。
10回まで続くことを目指す。
そしていずれゲストを呼び込んで推しについて語ってもらいたい…!

第1回を配信開始してみて、なんとなくそういう夢が広がっている。
もし少しでも興味を持ってもらえたら、Spotifyで「どすこい!ひやまくん」で検索してみて欲しい。

(もうちょっとタイトルどうにかならんかったのか、いや、ならない(反語))

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