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山口颯斗選手の魅力-チームを勝たせるエース-

加入リリースから1ヶ月。山口選手に関しては編成が固まってから書こうと思っていたが、なかなかリリースが出ないまま、7月に突入しそうなので、遅ればせながら山口選手加入について綴っていきます。

茨城から長崎への移籍が決まった山口颯斗[写真]=B.LEAGUE

移籍の背景

茨城ロボッツから加入リリース最初の選手となった山口颯斗選手。移籍リリースが出たのも早く、おそらく昨シーズン中から調査し、声をかけていたのだろう。その背景には、馬場雄大選手との契約が開幕前の宣言どおり、2023-24シーズンの1年契約だったことがある。馬場選手の抜けるSG/SFの選手として山口選手に白羽の矢が立った。サイズも馬場選手とほぼ同じで、ことオフェンスだけみると馬場選手をも凌ぐポテンシャルを持っている。大学はこれも馬場選手と同じ筑波大学に所属し、大学3年次には宇都宮ブレックスの特別指定、4年次にレバンガ北海道の特別指定を経て、そのまま北海道でプロキャリアをスタート。その後、茨城ロボッツに移籍と大学時代からその注目されていた世代屈指のオールラウンダーな選手である。また、昨シーズンの活躍が認められ、代表のディベロップメントキャンプにも招集されている。

オールラウンダーな点取り屋

先にも綴ったが、山口選手の最大の魅力はオールラウンダーとして、特にオフェンスに関してはリーグ屈指のプレイヤーになれる素質を持っている。彼のオフェンスを一言で言えば、どこからも得点してくる生粋の点取り屋。シューターとしてキャッチ&スルー、ハンドリングもできプルアップスリーやステップバックスリーも打て、ショットスキルが高い。カットイン、ドライブも優れ、力強くアタックでき、フィニッシュスキルも高い。本当にオフェンスで出来ないことは少なく、スキルの一つひとつの精度が高い。
そして、彼のもう一つの特徴として、クラッチシューターとしてのメンタルの強さがある。昨シーズン彼がブザービーターを決めた試合を何度か観た。ヴェルカでも彼のゲームウィナーブザービーターで試合を決めてくれることを楽しみにしている。

ヴェルカでの役割と期待

ヴェルカのスタイルとの相性は抜群だろう。オフェンスではオールラウンダーとして、どこからでも得点がとれ、そして、山口選手だけが得点するのではなく、彼はアシスト能力も優れているためフリーの選手へのパスもできる。彼がいることでディフェンスに的を絞らせず、スペーシングを確保しながら、スムーズなオフェンスムーブができるだろう。
ディフェンスに関しても、195cmのサイズながら、スピードのある選手にもついていける速さもあり、抜かれても後ろからブロックできる高さがある。
ヴェルカが彼に期待するところは、やはりオフェンスでの火力の部分が大きい。昨シーズンのヴェルカはスペーシングとボールムーブのところで苦戦した場面があった。この課題として残った部分を彼が解決してくれると信じている。そのためにも1日でも早くヴェルカのスタイルに慣れ、周りとの選手・コーチスタッフとコミュニケーショを図ってほしい。

(ちなみに、山口選手のエージェントはリオン選手、小針選手、荒谷選手と同じシューハーリーに所属。木林選手は大学の後輩。川真田選手は同い年。)


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