マイナースポーツ普及で「どうすればいいんだ...」と悩んだ時に読んで欲しい【教科書】
はじめに
約6年間、マイナースポーツに関わってきた経験を元に執筆しています。
マイナースポーツ。普及活動は困難なことばかりです。普及する人がいない、お金がない、スポーツの名前すら知られてない……。そんな時、相談できる人がいれば良いですが、なかなか見つからなかったりします。悩み、もがき続ける人を見てきました。自分自身がそうでした。
強い想いを持っていたけど、離れてしまった人も見てきました。(ポジティブもネガティブもありますが)また、チームの活動が終了するケースもありました。
貴重なスポーツの環境を、失いたくない。想いを持つ人の火を絶やしたくない。未来にスポーツを繋いでいきたい。それが、この記事を書く原動力になっています。
本記事は、「マイナースポーツ普及の教科書」とタイトルをつけましたが、半分は活動の紹介、半分は学びや気づきをシェアします。
記事を読めば絶対に普及が成功するとは言えませんが、同じ失敗をしないこと、考える幅を広げることの手助けになればと思い文章に残すことにしました。
Vol.1 マイナースポーツとは
「マイナー」はポジティブな意味で使われ辛い単語。そのため「ニュースポーツ」「ベンチャースポーツ」と言い換えられることもあるが、ここではあえて「マイナー」とする。
「マイナースポーツ」を普及していきたい。そんな想いを持った人にこれまで何人も会ってきた。このキーワードで検索している人に向けて届けるために、他の名称は使わないことにする。
「マイナースポーツ」とは、そもそもどのようなスポーツを指すのか。
まずは定義することが必要になる。しかし「マイナースポーツ」と分類されたくない人や団体もいるはずだ。自らネガティブなイメージを植え付ける必要なんてない。半分自虐のように使っている人もいるが。
なので、今回読んでほしいのは、「スポーツの普及をしたいけど、どうすればいいかわからない」と言った人に向けて書くものである。
では、それがどのような対象なのか。下記にいくつか当てはまっていたら、その方に向けた文章を書いていけそうだ。
①「プロリーグが存在していない」「オリンピックに採用されていない」
プロリーグとなると、多くのスポーツが入っていないことになる。一方で、プロでもカテゴリーによっては環境の差がある。スポーツ全体で見れば普及しているが、その地域でそのスポーツ(チームや選手)が普及しているとは言えるかわからない。
同様に、一部のトッププレーヤーの環境は良いけど、それ以外は練習環境や金銭的に苦しいアスリートもいるだろう。稼げている選手が一部である状態で、まだまだその他の環境が整っていないと言えるかもしれない。プロスポーツとして生計を立てられるかが視点になる。
また、オリンピックに採用されていても、決して良い環境ではないスポーツもあるだろう。オリンピックの機会に認知されるアスリートや、そこで詳しく知られるスポーツもある。
しかし、どちらにも属していないスポーツは多々ある。そのようなスポーツの環境に筆者はこれまでずっと関わってきた。
②「プレーできる環境が限られている」
これには2つの意味がある。
一つは特別な拠点が必要になること、自然や施設的な意味で。ウィンタースポーツや、海や川を必要とするスポーツもあるし、特殊なコートが必須となるスポーツもある。
もう一つは活動する拠点があること、チームがあってスポーツがプレーできる状態。
それに加えて必要な道具が満たされていることが必須になる。道具が高価であり、手に入れられない。輸入するハードルが高い。など、そのためスポーツを始められる人が、そもそも少ないという状態も聞く。
環境が限られることで、競技人口は少なくなりがちだ。
一方でメディアで取り上げられるから認知度やファンが多い場合もある。
フィギュアスケートのように観戦する人は多いけど、競技人口は一部の人しかやらないようなスポーツもある。それはそれで物凄いことだと思っている。しかし、始めるハードルが高いために、人口を増やせないと困っているケースも多いはずだ。
この課題に取り組み、チームの立ち上げや運営など行ってきた。
(8章で執筆予定 2025年2月更新予定)
③「運営母体に余裕がない」
こちらは会社化して、それでもリソースが足りないケースもあると思う。やることはたくさん。
しかし、会社化せずに個人でやっている。任意団体で取り組んでいる、ボランティアでやっている…などその形態は様々ある。
主に足りなくなるのは、人のリソースと、金のリソース。限られた資産もなく、手が回らない。現状維持で手一杯になり、より普及しようと手が回らないような状態もあるはずだ。
実際に今も筆者も活動していて、やりたいことはたくさんあるものの、全てを実現できているとは言えない。道半ばだ。
(7章で執筆予定 2025年2月更新予定)
④「メディアで取り上げられる機会がない」
普及には欠かせないのが、メディアとの連携である。自分たちで発信をしていても届けられる場所は限られている。
野球やサッカーのように取り上げられやすい競技もあったり、オリンピックの時期になれば注目されるスポーツもあるだろう。しかし、それ以外の期間だったり、そもそも大会を開催しても、優勝しても取り上げられない選手やスポーツも多くいる。
この課題は多く聞いたきた。そこで、そのきっかけを作るためにメディアを立ち上げ、SNSで発信を続けてきた。メディアに出演する機会も得た。
(5章で執筆予定 2025年1月更新予定)
⑤「地域や時代によって認知度に差があること」
数年前まではほとんど誰も知らなかったモルックは、今では日本でも多くの人がやっていて、メディアに露出する機会も増えている
ブームが来て競技者が増えるスポーツ、そのまま安定して普及されるスポーツもあれば、一時期だけ熱中して離れていってしまうケースもある。時代によって変化するものもスポーツ。
日本ではとても普及しているけど、世界には知られていない。
逆に世界では人気だけど、日本では知られていない。など
セパタクロー、クリケット、カバディ…。
どうだろうか?タイでは人気のセパタクローも日本では一部の人が知るスポーツだろう。また、クリケットは次回のオリンピック競技に採用された。イギリスやインドなどで競技人口の多いスポーツであるが、日本では馴染みが少ないだろう。
ラケット種目では、パデルやピックルボールなどが近年知られるようになっている。
⑥新しく生まれたスポーツ
「マイナースポーツ」ではなく「ニュースポーツ」は、
Wikipediaによると「20世紀後半以降に新しく考案・紹介されたスポーツ群をいう」と書いてあり、「一般に、勝敗にこだわらずレクリエーションの一環として気軽に楽しむことを主眼とした身体運動を指す」と記載されていました。
スポーツが競うことを目的に行われていた時代から、誰でもできるようにと個人や地域の行政、団体などが新たなスポーツを開発した背景がある。
それが近年になって、テクノロジーの発展もあり、新たなスポーツが生まれている。HADO、SASSEN、YOU.FOのように近年作られたようなスポーツ。これらはマイナーとも言えず、新しいスポーツとして普及に挑戦するスポーツだろう。
しかし、まだ知られていない段階であれば、これから普及をしていくことが求められるはずだ。そのような新しいスポーツをどう広めるかについて、経験をもとに執筆する予定だ。
(4章で執筆予定 2024年12月更新予定)
無料ゾーンここまで
ここまで6つに分けて、「スポーツの普及をしたいけど、どうすればいいかわからない」という対象を分類してみた。
全く当てはまってなければ、ここから先は読んでいただく必要は全くないと思っている。たかが6年程度しか関わっていない若造の記事より、遥かに深く、長く関わっている人は世間にごまんといる。
スポーツと一言に言ってもさまざまある。時代、地域によってその置かれている状態も異なるのである。一概にこれは「マイナーだ」「マイナーじゃない」など一括りにできないものでもある。
ただ、自分達は「まだまだマイナーであると自覚」しながら、それでも「普及」をしていきたいという意志を持って活動している人や団体、スポーツを対象に書いていく。
ここから先は有料ゾーン。随時書き足していきたい。1章書き足すごとに少しずつ値上げをする予定だ。(最終価格は1500円ほどを想定:現在500円)
全部で10章ほどを見込んでいるため、全体の完成までには5ヶ月ほどかかると想定している。
現時点でこれ以降の内容は執筆しておらず、タイトルのみが有料ゾーンには書かれている。途中で必要な項目は加筆修正もするため、その都度最新の情報を更新する予定だ。
次回更新予定日 12月 第2章 普及とは何か?
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