見出し画像

OUR PRODUCTION with 蓬来軒

ミッチェです。あけましておめでとうございます。
今回紹介するのは、甲府にある老舗支那そば屋 蓬来軒のWEB制作。

まずはこの写真を見ていただきたい。

画像3

ほら、めちゃくちゃ美味しそうでしょ?
そう、美味しいんです。

事の発端は、蓬来軒の店主ユウヤ君が、「WEBサイトリニューアルを考えているならVEJが良いよ」と共通の知人がオススメしてくれたところからである。
当時、ユウヤ君と我々に接点は無く、VEJのWEBサイトにある問い合わせフォームからメールをくれた。
もちろん、蓬来軒の事は知っていたし、甲府で一番美味いラーメン屋だと思っている。だからこそ、メールをくれたのはとても嬉しかった。それから、互いの自己紹介などを交えたオリエンを行った。
実を言うと俺自身、ユウヤ君を前に見かけたことがあった。それは、桜座で行われた中村達也さんと勝井さんのライブの打ち上げで、空族の富田克也監督と参加していたのを見たからだ。ユウヤ君本人もバンドマンだし、音楽愛をとても側から見てて感じたのである。
そういうこともあり、蓬来軒のWEBサイトは、なにか突拍子も無いとても楽しいサイトになればなんて個人的思っていたのである。

また富田監督が蓬来軒の動画を作る事になった。富田監督といえば、典座やバンコクナイツなど、山梨が誇る映画監督である。特にサウダーヂに関しては蓬来軒ととっておきのエピソードがある。空族の笹本さんに聞いたのだがとてもここには書けない話なので、スタジオペレットにいる笹本さんに直接聞いてもらいたい。

こってりとしたリッチなWEBサイトを提案

そして、WEBサイトの企画提案。
リッチなビジュアルと動画を使ったコッテリとしたアイデアをぶつけてみた。
リニューアル前の蓬来軒のWEBサイトでガチンコファイトクラブを思わせるあのコンテンツを覚えているだろうか、俺はそれを進化させた形を目指そうと思った。

しかし、ユウヤ君から数日後その提案を見た上で、別の答えをもらった。それはとても言葉では表現しにくいモノだった。
なので、「一回、酒を飲んで蓬来軒について語り合ってみませんか?」と投げかけたのである。

甲府にある熊鰹で夕方からユウヤ君と飲んだ。互いに東京にいた時の話など、音楽の話など、蓬来軒を継いだ話など、
たぶん、そんな話をした。。。
って実は飲み過ぎて話の内容をほぼ覚えていない。。。
覚えている事は二軒目のバーで、テキーラを三杯飲んだ事。マービーがテキーラ飲んでトイレでゲロ吐いた事。そのくらいしか覚えていない。
でも、ただただ楽しかった。

で、さあ、どんなWEBサイトにするか。
全くもって飲み会で得た知識は無い。
ただユウヤ君のことが好きになっただけだ。
とりあえず、支那そばの写真をキレイに撮ろう。と、それは俺がやりたかった事だったので、まず撮影をしようということになった。
カメラマンは、絶大な信頼を置いている平山さんだ。

ラーメンには顔がある

蓬来軒の休みの日に、撮影を行った。

画像2

平山さん曰く「ラーメンには顔がある」と。
なるほど、いつも目の前に置かれるラーメンに心躍らされるのは顔がちゃんとあるからだった。
なので、蓬来軒の支那そばの顔をまずユウヤ君に確認すると、「よくわからん。」と回答が来た。
そう、蓬来軒の顔は決まってなかった。
もしくは意識せず顔を作っていたかだ。
なんとなく具を流れでのせている。
じゃあ、普段通りにまず支那そばを作ってもらった。
しかし、仕上がったものは、美味そうだけど、ファインダー越しに見ると何かしっくり来ない。
そして撮影チームによる麺や具のこねくり回しタイムが始まる。麺を持ち上げてみたり、いろんな角度でチャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、そう、海苔が難しい。海苔はすぐヘナってしまう。これは時間との戦いである。
そんなこんなで出来た顔がこちら。

画像3

どう?美味しいでしょ?美味しいんだよ。

支那そばを未来へつなぐこと。

さて、それからWEBの構成を改めて考えることにした。まず、店に入ってすぐ目に入る先代の手書きによる支那そばに対する思いが書かれた文字がある。それを書き起こし、ユウヤ君と内容を揉んだのである。
そこでやっと蓬来軒が何を目指すのかが分かる。
それは、支那そばを未来へつなぐこと。
先代から引き継いだ支那そばを次の世代へつなげていくことだ。

実は同じようなことを俺は五味醤油からも聞いた事がある。
飲食業界の事は詳しくないけれど、流行りの食べ物や目新しい食べ物、変化と進化がある中で、もちろん、試行錯誤を繰り返してきているだろうけど、変わらない味を守るという事。そういう思いでやっている人達もいる。
どうしても、宣伝や広告の事を考えると新しい事や機を狙う事に囚われがちだけども、大事な事に気づかされた気がした。

そうして、蓬来軒のWEBサイトはとてもシンプルに仕上がる事になったのである。
俺としては、支那そばの写真をドーンと見せて、まず食べてみてよと。もしくはまた食べてみなよと。
実は蓬来軒には、色々なこだわりがある。器もオリジナルの焼き物だし、メンマもチャーシューも、もちろん麺も、そしてチャーハンも餃子も。おそらく掘り下げればたくさんのこだわりを書き起こし伝えることも出来る。
でも、まずは食べてみてほしい。
空族の映像観て、感じて欲しい。
そういうサイトにしたのだ。

そして、今回この支那そばのシールを勝手に作った。

写真 2021-01-07 22 12 41 (1)

あえて、蓬来軒の文字入れていない。
しかし、シールを見た人は、「これ蓬来軒でしょ?」って、分かるのだ。
顔決まってなかったのに。
それだけ、街のみんなに愛されているラーメン屋なんだなと思わされる。
そんで、「あー、蓬来軒行きたくなってきた。」って事にみんななるのだ。
結果、WEBサイトよりシールの方が宣伝効果抜群なのである。
これからは、WEB屋じゃなくてシール屋になろうと思ったのでした。

そう、こんな時代だからこそ、自分の街にある食べ物を食べに行くってのはどうでしょう?

画像5

画像6

画像7

蓬来軒
https://houraiken.jp/
〒400-0032 山梨県甲府市中央4丁目12-28
TEL:055-233-2458
Director、Designer、Develop:宮沢喬(VISUAL AND ECHO JAPAN)
Photograph Director:清水 柊子(VISUAL AND ECHO JAPAN)、佐藤哲(VISUAL AND ECHO JAPAN)
Photography:平山 亮(mangrovedesign)
Concept Movie:空族

#visualandechojapan  #VEJ #vej_yamanashi #goodvibes #山梨 #甲府 #ウェブ制作 #ウェブデザイン #グッドバイブスヤマナシ #蓬来軒 #支那そば #ラーメン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?