USC10やUSE20の5.0L V8 2URエンジン搭載車に組み合わされるATはATF交換でアル事に気を付けないと大変な事になります!
レクサス USE20 IS-Fや
レクサス USC10 RC-Fなど
5LのV8 2URエンジンを搭載する車両に組み合わされるATミッションは
幸いなことにトルコン太郎と言う機械による圧送交換可能です。
そもそもATFの圧送交換とは?と言いますと・・・。
まず5万キロ以上の走行を一度もATF交換せずに走ってしまった車は
それ以降のATF交換を断られるのが一般的です。
理由はATFの持つ切削効果と
ATの中に溜まったスラッジに起因する
ATF交換後のAT故障を防ぐ為です。
ATFは潤滑油と言うよりも作動油としての役目が高く
高いせん断性を持っています。
これは切削能力につながります。
簡単に言うと
いままでATF交換せずに汚れだらけになったAT内部に
切削能力のある新しいATFを送り込むと
その力でゴミがこそぎ落とされ、AT流路内を浮遊します。
そしてバルブボディ内の細かい流路を詰まらせてしまうと
変速不良や滑りと言う不具合が発生してしまいます。
かと言って汚れっぱなしのATFでずっと走り続けるのは
燃費の悪化や変速ショックの増大につながってしまいます。
どうすれば良いのか・・・?
大前提として、そうならない前にATFを交換すれば良いのですが
「最近なんかATの変速がもたつくな~」
とか
「なんかATが滑ってない?」
って思ってODOを見ると大体7万とか8万キロなんですよね・・・。
新しいATFで汚れを取り去り
AT内に詰まる前にその汚れを除去してしまえばいいのですが
一般的なATFチェンジャーではそれができません。
理由はATFを抜いたり、送ったりするポンプがひとつしかなく
正転、逆転で抜き取りと送りを行う為、ATFの流れが双方向になり
汚れを取り除くことを目的としたフィルターの設置ができません。
フィルターって言う物は一方通行の流路に設置して効果を発揮します。
汚れたATFを抜き取る際の正転時に吸い上げた汚れは
新しいATFを送り込む逆転時に、もう一度ATの中に戻してしまう。
そんな考えるだけでもおぞましい出来事が
一般的なATFチェンジャー内では行われているのです。
ここで圧送交換と言う言葉が出てきます。
JAMと言うメーカーが開発したトルコン太郎と言うATFチェンジャー。
名前はふざけていますが
ポンプを2個装着することと5個のフィルターを装着し
そのうち3つは目視で確認できるようになっています。
正転、逆転による流れの切り替えがなく
ATFは常に一方通行で抜き取られ、供給されます。
このATFの動きが故に圧送交換と言われます。
抜き取ったATFに混ざっていた汚れやゴミは一方通行で廃油受けに処理され
供給される新油とは油路が異なるが故に汚れに侵食されません。
このベストな交換方法がトルコン太郎により実現します。
っが、今回のATF交換に関係するのは、そんな事では無くてですね~
もっと基礎的なことを守らないと
このトルコン太郎を使ってATFを交換しても不具合が起きるんです・・・。
そう、この2URエンジン搭載車のATミッションはかなり気難しいんです。
ではでは、その気難しさに対応したATFの交換方法とは!?