見出し画像

弊社でエアロを加工装着する意味。他車種用のエアロを流用装着すると言うパターンもありますが、そのクルマ用のエアロを更に追加工する場合もあります。

あまり頻繁に施工している訳ではありませんが
既製品のエアロを加工して装着すると言う仕事をお請けする事があります。

前期用はメーカーから発売されているのに後期用は無い
とか
すでに廃版になってしまっていて、在庫があるのは愛車とは年式違い

人それぞれ、加工してまで、そのエアロを装着したいと思う
その理由は様々の様ですが
エアロの加工って思っているほど簡単ではありません。

以前、純正のリアウイングを他車に流用する為
切断して長さを合わせた上で接合し、パテで云々・・・。
と言う問い合わせが来ましたが
純正スポイラーに使われるPP素材は基本的に切断したら接合は出来ません。

見た目だけの問題で破れ箇所をリペアするぐらいなら可能ですが
ウイングの様に空力が掛かる部位を切って貼っては無理な話です。

っが一般の方からしたら、プラモデルを造る感覚なのでしょうか?

アレもコレも出来ませんか?と簡単に問い合わせてきますが
造るのは飛んでも無い労力の結果として出来上がるので
それなりの見積額を提示すると、その後音信不通となります。

しかし中には、そう言った見積額を見た上で
「じゃあ、お願いします!」
とおっしゃる方も居る訳でして

GSE20 LEXUS IS250にT&E製のエアロを装着したいものの
車体は中期型でラインナップに無いモデルです。

サイドとリアは装着出来た物のフロントリップはまるで形状が異なるので

加工が必要な部分の型をまずFRPで造り

その型を雌型に出来る様に、仮付けし

そこへ裏からFRPを貼り付けながら
元々のリップに足りない部分を付けたします。

その後、成型したリップ上部をバンパー現物に合わせて

少しづつ削りながら、隙間が無くなるように加工する。

画像で見たり、文章で読む分には

へえ~、そうなんだ~

ぐらいの感想かも知れませんが
実際にコレを作業するとなると、非常に手間の掛かる仕事です。

まずFRPてどうやって貼るの?
離型剤はどのタイミングで塗る??
いつ型から剥がす???
等々、エアロ加工や作製を行い始めると
次から次にあたまの中は?で埋め尽くされます。

それらの疑問の答えも含めてトライ&エラーにてノウハウを蓄積し
ようやく人様に提供出来る様なクオリティーになるには
かなりの年数が掛かります。

ワンオフエアロ加工は
高額な作業代を請求されたとしてもしょうがない分野なんです。

加工を終えたエアロを塗装して、車両に装着。

違和感なく完成したワンオフエアロは
言われなければワンオフである事が分からないほどの出来です。

と言った感じで、そのクルマ用のエアロが無い場合に
無ければ造りますか~っと言う流れでエアロ加工するパターンが前半。

後半は

そのクルマ用のエアロであるにも関わらず

そのエアロパーツに

更に加工を施すと言うパターン。

なんで?

と思うかもしれませんが
完成した画像を見て頂ければ納得の逸品です。


ここから先は

335字 / 5画像
この記事のみ ¥ 1,450