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HKS製フルコン Vproシリーズ。一時はこのフルコンが付いてないとチューニングカーじゃない!みたいな時代がありましたが今はもう・・・。その人気を貶めたのは製品ではなく装着した方々の手落ちのせいなのかも知れません。

暖気中でもエンジン回転数が上がらず
ずーと800rpm付近でアイドリングしている

JZX100 チェイサー・・・。

ISCVが全く動いていない様なので、本体の故障を疑いましたが

その前に、ISCVの制御信号の波形をピックアップして

オシロで観察してみると、ずーっと沈黙。
残念ながら、整備書に載っているような波形は全く出てきません。

何らかの理由で
純正CPUからアイドルコントロール用の信号が出ていないようです。

・・・

純正ECUの隣に居る

これってHKSのVproってヤツですよね。

VproってISCVの制御出来ませんでしたっけ?

配線を確認すると接続はナッシング・・・。
Vproでアイドリング制御をしない理由がなにかあるのか?と

仮設で配線を繋げて診ると、ISCV動いた。

どうやらこのVproを装着したお店は
純正ECUでISCVが動かせないにもかかわらず
Vproでアイドリング制御させる事もしなかった様です。

なぜ、しない?

出来ないのか・・・??

そんな技術ならチューニングショップなんて辞めてしまえ。

HKSのVproは銀プロと呼ばれる物から始まって
金プロVer3.0、Ver3.1、Ver3.2、Ver3.24、Ver3.3
筐体が変わりVer3.4と言うシリーズにアップデートされて行き
詳細を調べていくと、出来ない事もあるものの
出来る事はかなり多く、その機能を使い切れば
かなりの仕様を造り上げる事が可能なフルコンです。

っが世の中のVpro装着車の多くが、アイドリング中
ブーン、ブーン
ってアイドリングがハンチングしていて
通称 Vpro病
なんて呼ばれていたりします。
「お店に相談したら、Vpro付けるとこうなるよ!って言われました
 なんかハイチューンド車両みたいでカッコ良いですよね。」

・・・

それ、アイドリングが制御出来ていないことの証拠であって
ハイカムの作用角が大きすぎて
アイドリングを高くしないと吹き抜けでエンストしそうになる
ハイカムエンジンチューニングカーとは違うから

今では速いクルマには、ほとんど装着されていないHKS製FconVpro

世の中から消え去りそうになっているのは
その製品が悪いからでは無くて
それをインストールしていたお店の技術不足が故に
「Vproは使えない」
と言うユーザー判断になり、編集ソフトがフリーで手に入る
海外製のフルコンが幅を効かせるようになっているんだと思います。

なぜこんな事になってしまったのか?

我々ビークルフィールドもHKSのパワーライター店ですので
Vproはもちろんフラッシュエディターのセッティング等も出来ますが
その内部事情が故に、一向にVproインストーラーの技術は向上しません。

HKSのフルコンが衰退してしまった理由を
実際のHKSパワーライター店として書き綴ってみたいと思います。


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