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リーマンショック後、フリーターから正社員採用を勝ち取った当時28歳男性の実話


今日は私の実体験を投稿したいと思います。
今、コロナショック後の景気悪化で苦しんでいる求職者の皆さんに
少しでも勇気を与える事ができればと思い執筆させて頂きます。

私は約8年前、現職に入社するまでフリーターでした。
それまでは、ボクシングに熱中し、就職する気など全くなく、
当たり前ながら、派遣・アルバイト・パート経験しかありませんでした。

しかし私が25歳の時、幼少期の既往歴が原因でボクシングを辞めざるを得ない時がきました。くしくも、リーマンショックが起きた後、すぐの出来事でした。

当然、求人は減っていく一方で、ましてや社会人経験がない私などは就職活動においては蚊帳の外でした。ボクシングをやっていたという、一風変わった?偏見もあり、それも多いに足かせになりました。

下記より、具体的にどのような過程を経て、正社員採用に至ったのかを
お伝えしたいと思います。

目次


1、まずバイト先で正社員になる道を模索する

2、タイミングが命と実感する

3、待てど待てど 一体いつなの?

4、希望のない職場に見切りをつけ、就職活動に専念する

5、とにかく具体的な目標・道筋を決めた上で行動する事

6、就職希望業界の中途求人がほぼ無い状態であることに気づく

7、求人が出ないのなら、イチかバチか自分から売り込みをかけ採用してもらおう!!

8、一番大事なことは、何があっても絶対諦めないこと!

9、諦めずに行動した先に希望が舞い込んだ!!

10、念願の正社員採用へ

11、コロナショックの今、私が求職者の皆さんに伝えたいこと



1、まずバイト先で正社員になる道を模索する


当時の私は、地元の食品スーパーマーケットでアルバイトをしており、
仕事も率なくこなすことができ、上司からの評判も上々でしたので、
エスカレーター式に、そのまま正社員に引き上げてもらおうと考えました。
それが正社員採用への一番近道であり楽な方法だったからです。

当時の店長、本部社員の方々のお力添いで、順調にそのまま正社員へと引き上げられるはずでした。

2、タイミングが命と実感する

 
ところが現実はうまく行きませんでした。
リーマンショック後、会社の業績が一気に下振れたため、中途採用を全面中止にするとのことでした。
私は悩みましたが、上司から励まされ、「君なら頑張れば必ず引き上げてもらえるから、このままここで社員になりなさい。今は下手に動かないほうがいい。」と言われ、私も一旦はその言葉を鵜呑みにしました。

3、待てど待てど 一体いつなの?


私はその日から、さらに意欲的に仕事に取組み、その日を待ちましたが一向に声が掛かることはありません。気がつけば1年以上たっており、年齢のことも考えると、だんだん不安になってきました。
上司に「いつになったら引き上げてもらえるのか?」と追及しても曖昧な返事しか返ってこず、業を煮やした私は半年後にある決断をします。

4、希望のない職場に見切りをつけ、就職活動に専念する


ここにいても、希望がもてないだろうと私は退職を申し出ます。
気がつけば、27歳になり30歳という区切りへの不安も持ち始めました。

求人に目を通すと、地場大手スーパー食品部契約社員という求人がありました。条件欄はフルタイム週5日勤務で社会保険全て完備、賞与も年2回あり時給もスーパー業界ではかなり高め。業務内容も食品部勤務・発注・品出しetcで私の経験が多いに活きるものでした。

私は迷わず応募しました。社会人経験の無い私は今の時期に正社員になれる可能性のある職種は、今までの経験が活きるスーパー業界しかありえないと判断しました。

当時の私は世間知らずで何も知らなかったので、27歳ならば別の道もあったかもしれませんが、少なくともその時はそれが一番可能性のある方法だと信じていました。

5、とにかく具体的な目標・道筋を決めた上で行動する事


私は即、契約社員採用されました。ただし、その採用先の大手スーパーでは初めから中途採用などはなく、とても私が正社員で入社できるような企業ではありませんでした。

中部圏が誇る名門スーパーであり、名門大学出身者がぞくぞく入社するような会社であったため、私はここでの契約社員勤務を腰掛けにして就職活動に専念をし、地場の中堅スーパーへの就職を目指していました。

始めの1か月は職場環境に慣れるため、極力就職活動は控えておりましたが、2か月目に入ったあたりから、動きを本格化させました。

求人サイトを毎日何時間も必ずチェックし、お休みの日はハローワークに行き、良い求人がないかをくまなく調べ上げ、そんなルーティンワークの積み重ねをしているうちにある結論へと達しました。

6、就職希望業界の中途求人がほぼ無い状態であることに気づく


そのうちに、求人サイトを見ようが、ハローワークに行こうが、あまり意味を成さないことがわかりました。なぜなら、スーパー業界事態がリーマンショックの煽りを受け、中途採用を停止している状況だったのです。

業界全体の問題である以上「A社はだめでもB社なら?」という希望は通用しなくなり、私は途方に暮れました。
この時、初めて私は異業種への就職も考えました。
かなり迷いました。ただ、不景気のせいか営業系のうさんくさい求人が多くこんなところに入社しても仕方がないし、スーパー業界で正社員になるという目標を掲げたのなら、できるところまでやってみようと思いました。

7、求人が出ないのなら、イチかバチか自分から売り込みをかけ採用してもらおう!!


私は覚悟を決めました。地元である愛知県中のスーパー、岐阜地区のスーパーの電話番号リストをつくり、一件一件テレアポを取る方法を考えたのです。求人が出ていない以上、これしかないと思いました。
「100回電話をしたら、1人くらい話を聞いて頂ける採用担当者もいるかもしれない。」と単細胞な私はそう考えました。
中堅スーパーから、零細スーパー、全部で何十社の電話番号リストができあがり、早速実行に移しました。

8、一番大事なことは、何があっても絶対諦めないこと!

テレアポの経験などあるわけもなく、全てがぶっつけ本番です。
嘘をつかず、自分の熱意を伝えることが重要と考え、口下手でも熱量があればそれを補えるはずです。

しかし現実は甘くありません。
ほとんどが受付で跳ねかえされてしまい、まともに取り合ってすらくれません。極まれに採用担当者の方に繋いで頂けることがあり、その時はここぞとばかりに自己アピールをしました。内容は以下です。

「私、名古屋市にて食品スーパーマーケット職に従事しております山田幸司と申します。お忙しい中、お時間を割いて頂きまして誠にありがとうございます。さて本題ですが、御社において現在は中途採用はしておられないとのことですが、それを踏まえた上でぜひ一度私と会って頂けないでしょうか?スーパーの仕事が好きで、熱意を持って取り組んで参りました。27歳とまだ若いです。ボクシングをしていたため、就職経験はありませんが、熱量と行動力は誰にも負けません。給料は安くて構いません。チャンスを頂けないでしょうか?」

と、こんな内容だったと思います。
結果は当然、散々なものでした。

優しい採用担当者の方なら「山田さん!そうですか~。お若いし、熱意も感じるし、面接してあげたいのは山々なんだけど、今の状況じゃ僕1人の力じゃどうしようもないからね~。申し訳ない。」といったご対応でしたが、

ほとんどの方が、私の自己アピールに対し、
「そんなこと言われても、どうしようもないよ!困るんだけど。」
「いい年してフリーターで、何やってんの?もうやばいと思うよ。」
「あんた求人ないのわかってんでしょ?バカなの?」
と蔑まれておしまいでした。

9、諦めずに行動した先に希望が舞い込んだ!!


私は何を言われても諦めませんでした。
契約社員で勤務した大手スーパーの職場でも、僕に聞こえるような声で正社員の方々が、パート主婦の方々が、陰口を言っていました。
「いい年して、フリーターなんてあの人やばいよ~」なんて日常茶飯事。
テレアポも全くうまくいかず、リスト全ての会社に電話し終えてしまうかと思われた時、運命の方と出会いました。
私が現在勤務する会社の採用担当者様です。
その方はMさんと言い、愛知県を地盤とする食品スーパーマーケットで足掛け総務歴何十年のキャリアを持つ、大変素晴らしい方でした。

10、念願の正社員採用へ

Mさんは私を偏見の目で見ることを一切しませんでした。
「フリーターの奴はだめだ」などという考えは全くなく、
ありのままの私を評価しようとの意志をひしひしと感じました。
電話口で、「どこの会社でやってました?」「どのくらいの範囲できます?」「ご年齢は?」次から次へと質問が飛びます。

「これはひょっとしたら?」と私は希望を持ちました。
するとMさんは言いました。「今、本当は募集かけてないんだけど一度お会いさせて頂いてよろしいですか?」
私はこの時、飛び上がるくらいの感動を覚えたことを記憶しています。

その後、喜んで面接に行き、Mさんとスーパーの話で多いに盛り上がり、Mさん曰く「山田くんは若くて前向きで申し分ない。社長の方にも必ず話を通します。時期がきたら再度ご連絡差し上げます。」と仰って頂き、
私の正社員採用はいよいよ現実味を帯びたのでした。

それから数か月がたち、Mさんから連絡が入りました。
「社長と会って頂きたい」と言われ、私はすぐさま面接に向かいました。
社長はMさん同様、ありのままの私を受け入れて下さり、評価してくださいました。そして念願の正社員採用が決まりました。
諦めずに自分の決めたことを続けたことが最大の成功要因だと自負しています。この時の嬉しさはどう表現していいのかわからないほどでした。

ちなみに私が正社員採用された半年後くらいから、スーパー業界各企業が中途採用募集を一気に再開しており、採用というものは本当にタイミングだなあ、と改めて実感をしました。

11、コロナショックの今、私が求職者の皆さんに伝えたいこと


1、とにかく諦めないこと (何を言われてもめげるな!)
 
2、行動を起こすこと   (テレアポするぐらいの行動を起こすこと)

3、正社員が難しいのなら、非正規でも仕事につくこと (これ大事)


コロナショックの景気悪化はリーマンショック以上だと言われている上、
当時から10年以上の年月が流れているため、私の成功事例が正しいのか?
あるいは、今の状況に当てはまるのかはわかりませんが、少しでも今、就職活動・転職活動に悩まれている方の励みになればと願っております。
特に不景気時において、フリーターから正社員を目指す方向けの内容にはなっており、成功事例の1つとして認識頂けましたら幸いです。

皆さんの就職活動・転職活動が成就することを心から祈ってます!!


最後にベンチャー就職・転職希望の方は
キープレイヤーズ高野秀敏さんにご相談をしてみてはいかがでしょうか?
人生には様々な選択肢があることもお忘れなく!! 






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