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未だ見ぬ景色

イビチャ・オシムはこの展開をどう思っているだろうか。
彼はペナルティキックで試合が決着するの忌避していた。

サッカー日本代表はクロアチア代表に敗戦。またしてもベスト16という結果に終わった。その瞬間、僕はスポーツバーにいた。前田大然が得点を決めた盛り上がりが嘘のようにその場にはなんとも言えない絶望感が漂っていた。

非常にくやしい気持ちで退店し寒空の中、帰路についた。午前3時。
「正直、点を取った時に勝ったと思った」友人はそう呟き、僕も大きく頷いた。

新たな景色の前にはやはり大きな壁がある。僕たちの代表は優勝経験国スペイン、ドイツでさえ撃破したというのに予選からワールドカップに導いてくれたメンバーが泣き崩れる様子は、見たかった景色とは程遠いものであった。

4年後、また躍動するサムライブルーを強く願っている。大きな壁を乗り越え、今日という日の悔しさを晴らすことができた時、一体どんな絶景が待っているんだろうか。

敗戦のショックのあまりに呆然とする男性。彼の背中からは悔しさが滲む。

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