視線誘導サムネ

ゲーム動画で視線誘導するテロップの入れ方

今回は、僕がDFFAC/NT動画を作るうえで

究極的にわかりやすく編集するために洗練してきた

テロップを使った視線誘導のための注意点を解説します。


あなたがこのテクニックをご自身の動画に応用することで

動画クオリティの向上が見込め、

ターゲットとしている視聴者に対しての

ファンになる
コメントしてくれる

可能性を上げられます。


本当は、有料記事として公開するつもりでしたが

これだけ記事書いてもフォロワーが増えないとわかったので

特別に無料で公開しますね。


目次

結論
解説
修正していった過程と理由
情報量が多過ぎると未経験者はついてこられない
テロップの色について
まとめ

結論

この記事をスマホで読んでいる人は

「勿体ぶるなら読まないし」

「さっさと教えてよ」

くらいに思っているでしょうから、明かします。


「視聴者の視線の動きまで意識して

テロップの大きさ・配置・色を調整する」です。


もっと詳しく教えます。

解説

せっかくなので、僕が過去に投稿した

ゲーム画面や記事画像と一緒に見ていきます。


(ちなみに「ゲーム未経験者や初心者でも快適に

見てもらえるようにする」という前提です)

・ゲームの動画は、常に画面の情報が変化し続ける


・そのゲームをよく知らない未経験プレイヤーが動画を視聴しても

「画面のどこに注目すればよいか」がわからない。

(未経験/初心者は視線を集中すべき位置がわからない)


・一方、そのゲームの経験者なら

「主に画面のどこに注目すべきか」は大体わかる

・つまり【そのゲームの経験者なら注目すべき画面の箇所】は大体決まっていて、

未経験者や初心者は、それを知らない状態で動画を視聴している


・では動画編集をするうえで、画面のどの位置に

字幕/テロップを表示するのが妥当なのか


・それは【経験者が注目している箇所を邪魔しない

& 未経験者にも読みやすい位置】となる

・ゲームによっては、動画の中心部とは限らないし、

画面内の情報は極力邪魔しないほうがよい


・だから編集の段階で、自分で試しに入力し、調整する

(実際の動画に入れた、同場面のテロップ↓。

読みやすさも踏まえ、文字サイズは多少修正)

修正していった過程と理由

対戦動画1回で、テロップで伝えたいことを全部

表現しきれるなら、それはそれで構いません。


しかし僕の場合、動画を何本も作り続けていくうちに、

1回分だけでは表現しきれなくなってきました。なので

対戦動画の後→重要と思う部分を

「反省映像」として前半部分の重要場面をコピペ。

その中で、動画前半の対戦動画テロップ内で

伝えきれなかったことを、後半の反省映像テロップで書き切る!


という形で、必要なら加えるようにしています。

というか、テロップで「↑」とか「↓」を使った

視線誘導解説をしたい場合、こうして反省の場を設けてから

スロー再生しつつテロップ解説したほうが

圧倒的にわかりやすく伝えられます。


また、以前の動画では

画面中央に字幕を入れていました。

これは、その方が「未経験者でも一番読みやすいだろう

と判断したからでしたが、


上級者は画面のどこを見ているかというと

まさに画面の中心の広範囲を見ていることがわかりました。

(ファミ通:初心者の館)ガチンコ対戦勃発!”強者たちの視線を大解剖!『DFF』アイトラッキング”パーティ対戦編


なので「テロップで画面中央を邪魔するのはよくない」と判断し

・画面中央より少し下

・なるべく経験者の視線を邪魔しない位置&大きさ

の条件を満たすよう、テロップを調整したわけです。

そもそも、画面の中心にテロップを入れていたのは

Youtubeでの字幕機能でテロップを入れようとすると、必ず

画面の最下部に表示されるうえ、大きさも色も変更できないからこそでした。

そんな紆余曲折をしながら投稿を1年近く続けていった結果

まさか自分の動画にファンが一人ついているとは

思っていなかったわけですが…。


情報量が多過ぎると未経験者はついてこられない

というか、前述のサイトから画像引用しますけど

(アイトラッキング画像。赤い部分が特に目線の分布時間が多く、

対戦画面中央のやや上に集中している)

ゲームプレイ中は自分の視線の動きなんて

とても意識していられないのに対し、動画として”見る”と

未経験者は置いてけぼりにされてしまう危険性をはらんでいます。


動画ではゲームと違い

【視聴者が何も考えなくても、画面は勝手に進む】からです。


上級者ですら、前述の画像およびリンク先の動画のように

凄まじい視線の動きをしているわけですから

未経験者がそんな動きについていけるわけがない

そんな動画にテロップがあって初めて

以下のことが視聴者へダイレクトに伝わります。


・画面のどこで何が起こっている

・プレイヤーはその時に何を考えていたのか

・プレイヤーはどう判断し、なぜその後の行動に至ったのか

テロップが一切ない普通のプレイ動画では、単に

ただボーッと見ていても流れるだけなので

プレイヤーの脳内の「認知」「判断」は伝わりません

無編集ゲーム動画なら誰でも投稿できるし、

よほどのスーパープレイをしている内容でもない限りは

「この投稿者だからこそ見たい」と思われるほどの

クオリティにはなっていませんよね。


テロップの色について

テロップの色に関しては、背景の色と似てしまう場合

視聴者には読みづらくなってしまいます。


有料ソフトで縁取り文字を入力できれば一発解決なのですが…。


無料ソフトでテロップ入力しまくる際に

一番効率が良いWindowsムービーメーカーだと

それができないので、色を変える必要があります。

僕のDFFNT動画の場合、ほとんどの動画におけるテロップの色は

」だけで済むのですが、

背景が雪原だったり砂浜だったりすると

白文字と背景が同化してしまい、ほとんど読めなくなるので

この時だけ「」に変えるようにしています。


この色の相性として参考になるのが、

デザインの業界では有名な、色相環チャート

円の反対側にある色同士が補色関係にあるので


黄色の反対側にある青色でテロップを表示した方が、

文字が浮いて見えるので読みやすいというわけですね。


まとめ

3Dアクションゲームにおける動画編集で

テロップをつけるのであれば、その位置&大きさは


・経験者の視線の邪魔にならないように!

・なおかつ未経験者にも読みやすいように!

(↑そのゲームの未経験者や初心者を

ターゲットにしている場合)


文字の色は、補色の関係を利用して浮き立たせる!


長々とお疲れ様でした。


あなたはどんな動画編集をしていますか?

Twitterで↓の動画編集アカウントに、動画URLを貼っていただければ、

僕があなたの動画編集の改善点を指摘できます。


動画編集で悩みを持っているようでしたら

ぜひTwitterからご連絡ください!


以上、ACTゲー動画編集職人:ダッシュKでした。

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「動画クリエイターの人たちに、地上波テレビなんかよりよっぽど面白い動画を作ってほしい!」という思いから、人の心理まで踏まえた動画編集向上ブログを読みやすく書いています。「本当に役に立った!」と思えた人からサポートをいただければ充分です。