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My Favorite Things ①

私には、好きなものがかなり多い。
そして、わたしの好きなものたちは不思議なところで繋がったり絡みあったりして、今の私の人格や考え方に影響を与えていると思う。
一度、客観的に己のルーツを遡ってみたいなと思い立ったので、これまでわたしの人生に少なからず影響を与えてきたと思われる「好きなもの」を羅列してみる。

特にオチのない自分語りです。


◆幼稚園


・ポケットモンスター
多分、人生最初に好きになった作品だと思う。幼稚園から、たぶん小学4年生くらいまで、アニメとゲームにハマっていた。ゲームボーイカラー時代(クリスタル)からゲームを始めたけれど、次々と発売されるゲーム機の進化についてゆけなくなり、DSが発売されたあたりで訣別する。
・「犬夜叉」
コナンは怖くて観られなかったのに、不思議なことに犬夜叉は大好きだった。
大学休学中に全部見直して、改めてハマった。
・「もののけ姫」
サンに軽率な初恋を捧げる。かっこいい女の子が好きになる。

◆小学生

・「ハリー・ポッター」J.K.ローリング
最初は母が読み聞かせてくれていたのだけれど、毎日母が途中で寝落ちるので、もどかしくなって自分で読むようになった。ボリュームのある読書体験としては初めてだったと思う。幼い頃から読書好きで、活字への抵抗がなかったのは、この作品のおかげかもしれない。

・「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき
初めての徹夜は、この作品がきっかけだった。
「上・中・下」の下巻を読み始めた夜、止められずに一気に読み終えてしまって、ハッピーエンドともバッドエンドともとれない、これまで経験したことのない読後感に呆然としていたら朝だった。
同時期にハマっていた、バルトークの「舞踏組曲」という曲が「ブレイブ・ストーリー」の世界観にぴったりで、読みながら聴いたりしていた。
「イメソン」の原点だったかもしれない。

数年後にアニメ映画が出て、観たような気がするがあまり印象に残っていないので、文章から膨らませた己のイメージが相当強かったのだと思う。
大人になってからもう一度読み直して、児童向け作品でありながら大人も楽しめる素晴らしい作品だと改めて思った。

・「キャンディ・キャンディ」いがらしゆみこ
母の漫画が家にあって、ピアノの練習をサボる時ずっと読んでた。服や髪の描き方がすごく素敵で、ピアノの楽譜にこっそり落書きしては叱られたりしてた…笑 少女趣味的なものとの出会い。

・「No.6」あさのあつこ
同性間巨大感情の物語を好きになり始めた原点。
(振り返って思えば「ブレイブ・ストーリー」もそうだったなあ…)

この作品は高校時代、アニメ化・コミカライズ化もして改めてハマりなおした。塾から帰ってきて、深夜のオンエア時間にリアタイするためにうつらうつらと宿題をやって、ブログで感想を書いているうちに3時とかになり、リビングのソファで仮眠する日々だった。
大人になって文字通り大人買いしてコロナ禍に読み直して、改めて自分の「好き」を語る上で大切な作品だと思った

・NHKドラマ「大化改新
正直ほとんど覚えていないのに、なぜかずっと何かの印象に残っていて、相当好きだった可能性がある。

・「官僚たちの夏
これも正直ほとんど覚えてないんだけど、男臭い仕事ぶりみたいなものにいたく感動したことだけ鮮明。
堺雅人さんを好きになったのはこの作品がきっかけだった。

・大河ドラマ「風林火山
中学受験終わったら観るぞ〜!と思っていたので、受験が終わった2月1日に1月のぶんを観たときの解放感を今も覚えている。千住明さんの音楽が素晴らしく良く、狂ったように聴いた。
中学に入ってから、塾の友人と甲府へ聖地巡礼旅をした。風林火山って書いてあるキーホルダーとミニ旗を今も大事に持ってる。

・「千と千尋の神隠し」
わたしは千尋みたいに細っこくて臆病な子供だったので、千尋に己を重ねて観ていたと思う。
千尋に憧れてビーズのゴムを買ってもらい、サイドの髪の毛を垂らして千尋みたいなポニーテールをしようと試みたりした覚えがある。

◆中学生

・SoundHorizon
(”中学生”ときて”サンホラ”と続くの、すごく予定調和だな。)
好きなコンテンツを学校で貸し借りする風潮があって、その一つとしてある同級生からCDを貸されて知った。
こどもの頃からクラシックをやっていて、あまりそれ以外のジャンルの音楽に触れたことがほとんどなかったので、色々な地域・ジャンルの音楽を融合して作られる作品と世界観に魅了された。

・ボーカロイド
これもおなじく衝撃的な音楽体験だった。音楽の道を目指す中で、アマチュアによる音楽文化の広がりを知って、可能性と挫折感を味わい始める。
"作曲家になりたい"という思いと、"無学歴でここまでやれる人がいるならわざわざアカデミックな道でやらんでもいいのでは?"という無力感と、"口先でそういうことを言いつつ結局行動しない己"を三つ巴で見つめていた中学時代だった。

AngelBeats!
子供時代に観たもののほかに、初めてまともに観たアニメ。(エッジ効いてるな~)
正直アニメに対するあまり良くない先入観があったのだけれど、実際に観て、その先入観のすべてを覆された作品だった。
今もこの曲聴くとうるっと来ちゃう


・大河ドラマ「篤姫
幕末〜明治初期の歴史が好きなのだが、思い返すと、この作品が幕末に触れたきっかけだった。
当時は勤皇、攘夷、倒幕、などの主張がどのように絡み合っているのか全くわからず、混乱しつつ毎週追っていた。

とにかくサウンドトラックが好きで、耳コピしまくった。今でも大抵のサントラはピアノで弾けると思う。
この作品から鹿児島に思いを馳せていたので、大学生になって初めて鹿児島に行けた時は嬉しかった。
まさかその後さらに鹿児島に感情を抱くようになるとは思わなかったのだけれど…。

・「PandraHearts」望月 淳
これも、中学時代の好きなコンテンツ貸し借り風潮の中で借りた作品。
絵柄がとにかく好きで、すごく真似して練習した。
特に、眼の瞳孔が点で表現されていて、その点ひとつで表情がゆたかなのがすごい‥と思って練習した。全然できなかったけど、絵柄について考えて描きはじめたきっかけになった気がする。

・「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」入間人間
(中学生のお手本みたいなラインナップで、ちょっと恥ずかしくなってきたな。)
左さんのイラストがものすごく綺麗で感動しっぱなしだった。こちらは真似するとか、そういうレベルを超えて圧倒された。思えば初めて好きになったイラストレーターさんだった。
レベルが違いすぎて恥ずかしいけれど、今は左さんの塗りを参考にしてるところが大きくあると思う。

・お人形
学校に「人形同好会」があり、文化祭の展示にうっかり足を踏み入れたわたしは、ブライスをはじめとしたドールの可愛さにハマった。
キャンディ・キャンディで見たようなふわふわのお姫さまがわたしもどうしても欲しくて、対象年齢15歳以上のお人形を15歳の誕生日に買ってもらったのがはじまりだった。

わたしのはじまりのお人形はこの子。


はじめてのオフ会は、ドールファンとの交流だった。ドールと出会っていなかったら出会えなかった様々な人と彼らの価値観は、わたしの視野を広くしてくれた。

幸せの種類や生きがいは人によって違うこと。人間が「己の人生」ではなく「好きなもの」に物凄い熱量を賭けられるということ。生き物でなくても心の底から愛せること。

新しいものを好きになって、それによって自分の世界が広がる、というのは初めての体験だった。家族や友達など、人間関係にわりと尖っていた中高時代、ドールに出会えて良かったと思う。

◆高校生

・「風光る
これも同級生に貸された。わたしの新撰組との出会いはこの作品。
当時の私はなんとなく、新撰組をテーマにした作品は脚色が多くて没入しづらいという先入観を持っていたけれど、この作品は「新撰組に女の子が紛れ込んだ」というかなりぶっ飛んだストーリーでありながら、その他の時代考証に隙がなく、歴史そのものを好きになるきっかけにもなった。
風光るの京都ガイドブックを片手に新撰組ゆかりの地を歩いたのが、わたしのはじめての一人旅だった。


多感な高校生の女の子だったので、一人で沖田の墓を訪ねて、嵐電の走る音を聴きながらちょっとだけ泣いた。

あと、京都には、「新撰組ファンが集まる部屋」みたいな魔境があるのだが、そこで見ず知らずの人と好きなものを語る楽しさを知った。

・「カゲロウプロジェクト」じん(自然の敵P)
カゲロウデイズ」が公開された翌朝、高校の教室がなんとなく騒然としていたことを覚えている。
当時音大を目指して目下勉強中だったので、自分は真面目に音楽の勉強をやっているのに、こういう天才に一生勝てないとおもってあまりの悔しさに相当泣いた。
自分は作曲家はやれないと思った。
作曲に限界を感じて音楽学や論文の勉強を始めた頃だったので、特に印象に残った挫折体験だった。

ちなみに、比較的最近のリリース曲ですごく好きなのはこの曲。


・「南極大陸
堺雅人さんが観たくて追っていて、毎週月曜日に友達と感想を語り合っていた記憶がある。
当時のわたしは映像作品を観て感情移入して泣くことがなかったのだが、この作品は本当に泣いた。おそらくこれが初めての「感情移入で泣いた」経験。
家族で観てたけど、作品を観て泣いてるのを家族にバレたくなくて、ちょっと家族より後ろから観てたな〜。

・Fate/zero
多分受験生限界ハイもあったが、かなり熱くなったので懐かしい。
自分の大学受験の日に一番くじの発売があったので、すでに受験の終わってる友達に代行を頼んだ記憶がある(謎記憶)

都電荒川線
受験生の頃、何もかも嫌になって、塾帰りに乗り換える池袋を過ごしてふらっと大塚駅で降りてみたところ不思議な電車があり、三ノ輪橋まであてもなく乗った。
三ノ輪橋商店街のカフェでなぜか食べたおぜんざいが本当においしくて、もう少し成長してえらい人間になったら、ここにまた戻って来ようと決めた。
数年後もう一度商店街に来た時、その店はもうなくなっていた。夢だったのかもしれないと思うほどに朧げな記憶。
一人暮らしを決める時も、職場を決める時も、荒川線の近くを選んだ。今もあの、小さな電車に救われている日々がある。

◆大学生 前半

・「SPEC
一人暮らし始めた頃にどハマりしたので、影響されて餃子と銀だこを食べまくった…笑
音楽演出があまりにも好きで、大学で音楽演出のレポートを書いた。効果音の使い方がすごくコミカルなんだよね。
この作品をきっかけに劇伴音楽に興味を持ち、劇伴作曲家づたいに作品を観るような時期が続いた。大学時代の一人暮らしでは、近くのTSUTAYAに通って邦画をたくさん観ていた。
神木隆之介さんにハマったきっかけでもある。このあたりからわたしの「俳優推し」が始まる。

・「JOKER 許されざる捜査官」
・「ウロボロス」
このあたりで、刑事ものやバディものが好きだな?というものに気づき始める。(遅!)

・鬼灯の冷徹
・血界戦線
それまでオリジナルの絵ばかり描いていたのだけれど、初めて版権の絵を描き始めたきっかけだったので、印象に残っている。
初めてのアメリカ一人旅でニューヨークを訪れた時は、血界戦線の聖地に行けたような気がして嬉しかった。作中で登場したBLUEMOONを飲んだ。

KING OF PRISM
愛犬が死んで、葬式が終わった翌日、もともと友達と予定していた応援上映に行った。あの日は本当に死にたかったのに、観た後すぐに友達と次の応援上映の予定を決めてて、次の応援上映まで生きなきゃなと思った。
結局そのあとうつになって休学したりなんだりしたのだが、「人生がストップしてしまう」というはじめての状況で私を肯定してくれたのはこの作品だった。
何かを好きであるという気持ちが人の命を生かすことが、本当にあると知った。

・刀剣乱舞/ミュージカル刀剣乱舞
わたしがピアノの本番前に夜を徹して練習してたら、友達と先輩が私の部屋でゲームのアカウントを作っていた、という曖昧な思い出がある。
ゲームでにっかり青江というキャラクターが好きになり、元ネタの刀である「ニッカリ青江」を見に香川県丸亀市に旅行をしたり、新しい世界が広がった。

2.5次元ミュージカルが好きな友人に「ミュージカル刀剣乱舞」を勧められ、「にっかり青江が出演したら観る」と言っていたら本当に出演が決まり、狂う。
就活の傍ら、チケットのキャンセル待ちをしに朝晩劇場に通い、半年で8キロ痩せた。
このあたりから「俳優を推し、出演作品づたいに新しい俳優が好きになる」という""永久輪廻""に取り込まれる。

ここからのオタク人生が濃密すぎるので、後半に続けようと思います。疲れちゃった!

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