楊士うさぎ役

うさぎ息子

唐突で恐縮ですが、私の息子は重度の知的障害です。
(注1:念のため、悲しい話でも不幸自慢でもカミングアウトものでもありませんが、この手のお話が苦手な方はどうぞスルーを)
俳優や科学者なんかで良くある、特殊な能力がある日目覚める類ではなく、一生1〜2歳程度の知能しか持たない種類で、言葉はもちろん理解できませんし、生活能力もありません。

私としては、そのような存在としての息子を尊重し、生きるお手伝いに一生を捧げるのみですし、特に負担も感じていません。
顔は、ラファエロの天使が恥じ入って飛び去るほど綺麗で、一緒に歩いていると10人中5人が「綺麗な『女の子』ねえ」と振り返るほどです。もっとも、息子が奇声をあげると、気まずそうに立ち去るのですけど。
(注2:人はそれぞれ色々な事情を抱えて生きているのが当然で、労りの類のコメント等はお互いきりがないので、遠慮します。)

息子が通っている障害者専門の小学校2年の学芸会で、息子はうさぎ役になりました。
娘と二人で「でかした!よくうさぎ役を勝ち取った!」と褒め称えて、昨日娘と観に行きました。
机を運ぶのと、太鼓を叩くという演技だけで、太鼓の方は当然自分で叩けないので、先生が後ろで二人羽織状態で演ってくれました。

舞台のうえの息子は、それは可愛らしく、絵に描くことにしました。
「おんなのこ」以外の人物を真面目に描くのは久しぶりで、デッサンが狂ってしまいました。
実物は、この1000倍ぐらい可愛いのです!
(注3:結局単なる親ばか惚気話でした♪)