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命懸けの巨大ペヤング

帰国子女の寝言は英語なのか気になる日本代表、梅崎結由です。

最近街中で、制服の上からジャンパーを着て自転車で爆走する高校生を見ては自分自身の中高時代が恋しくなります。ちゃり通学だったので。私は六年間女子校に通っていて、生徒会も六年間して、生徒会長もしてました。意外かな?でも会長っぽいってよく言われる〜〜しっかりしてるってよく言われる(自社調べ)

そんな中高生時代から、巨大ペヤングを教室で作った話をしたいと思います、当時の先生が見てたらごめんね・・・

私の学校は土曜日も午前中授業があって毎週毎週イヤイヤ登校していました。そんなとある日、Z世代の我々はYoutubeで見た巨大ペヤングに憧れていたのです。「巨大ペヤング!?!?」「みんなでわけっっこして食べたい!」「カロリ−4000キロ越え!?!?」「大学に行かずにYoutuberなるから食べなきゃ・・・」(当時高校1年生から受験勉強に恐怖を覚えていた私はよくYoutuberになるんだと現実逃避していました) 

巨大ペヤングへの憧れ、みんなの気持ちが一つになった瞬間でした。

土曜授業は午後の講義がないから午前中やらかしてもおそらくすぐに帰れるし、気分上げるために来週の土曜、ペヤングを命懸けで食べよう___________



友達一同、そう心に決めました。


まずは前日に巨大ペヤングを準備する係、お湯を沸かす電気ポットを持ってくる係、トッピングを持ってくる係、お箸とお皿を持ってくる係、応援する係Youtuberになる係など役割分担をして入念に打ち合わせを行いました。先生が来ても時間を稼げるように教室の奥のコンセントで電気ポットを使い、その上にブランケットをかけ隠し、お湯切りの時はトイレまでカニさん歩きで持っていくシミュレーションまで行いました。


そして当日___________

4時間目の漢文の終わりを告げるチャイムが、我々のペヤング戦争の開始のゴングでした。先生が教室から出たのを確認すると「今だ!」電気ポットにお水を注ぎ始めました。沸かしている間に巨大ペヤングを開封しかやくを入れる。お湯が沸く。永遠にも感じる5分間。手に汗握りながら待ち、ついに湯切りの時。カニさん歩きで教室からやや遠いトイレに向かいます。一歩一歩ひっそりと、音がしないように。あと少しでトイレに着く・・・・!



「あんたら何しょん?」

_______響き渡る担任の声________


学生人生終了。試合終了。安西先生でも泣いて逃げる。安西先生でもげっそりしながらバスケットボール蹴っちゃうくらい。

というか、事前の打ち合わせで廊下で先生に会った時のことを考えていなかった。そんなことある?一番危険な廊下という場所を忘れてたことある?教室に集中しすぎでしょ!灯台下暗しとはこのこと。国語辞典に灯台下暗しの例文としてこの出来事載せていいよ。



怯えながら私は口を開きました。
「______っ。ペヤングを作っています。」

『食べおわったら連帯責任じゃ。教室に残られーよ』(ゴリゴリの岡山弁)

この後のことはペヤング試合に負けたショックからあまり記憶がないのですが、互いに無言で大量のペヤングを啜っていました。

この時のペヤングはやけにしょっぱかったです。


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