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知らなきゃ幸せだったのに

金の心配は心を病ませる。毎度懲りないと思いつつ、それが故に精神が病むのだから致し方ない。
私一人ならそれで済んだ話なのに、今は違う。だから余計に病むのかもしれない。

元来、衝動性の気が強い性質の上に、好きな本は大体廃版と化しつつある。文庫本ならまだしも、元となった方の四六サイズ(いわゆるソフトカバーやハードカバーサイズ)や新書サイズ、更にサイズの違う珍しいタイプの本の方は中々見つかりづらい。
仕方ない。電子の方が今は圧迫しないし、文庫本が売れるのも同じ理由だ。だから仕方ない。
……そう割り切れていたら、本棚の7/9強が私のものになんてならないだろうな。

明日が休みで良かった。どんなに夜更かししても許されるから。
流石に次の仕事は夜明けに家を出ないと間に合わないから、もっと早くに寝なきゃだけど。


あーあ。本当に。無駄金を使った。母親に確認取ってたら払わずに済んだ予防接種代。記憶も記録もない時代に行なったことだったから、やってないものとばかり思ってたのに。
あの人のことだから〝してない〟なんてこと、ないはずなのに。あの子が行きたい時にメンタルクリニックや病院に連れて行かなかった不信感と嫌悪感と、私達を生み出した元凶という先入観で忘れてた。
あの人は──国が『やった方がいい』とすることには、とりあえずはやろうの人だっていうのに。不仲すぎて、違う、不仲になれるほどあの人のことを私が知らなすぎて、無駄な出費を出した上に、それによる情緒不安定が、あのメッセージがきてからずっと付き纏ってる。

【子宮頚がんワクチン、ちゃんと三回打ってるよ】

事実を知れば残酷なこともあるんだね。

あーあ。次の診察の時、先生に何て説明しようか。
精神疾患患者の話なんてしたところで、婦人科の先生には専門外で分からないだろうしなぁ。ただでさえ、私達の存在自体珍しい部類の疾患事例になり得るのに。

面倒だなぁ。

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