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南樺太地名集

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まずは南樺太地名集〈序 出典 凡例等〉を見られたい。 公開履歴 https://note.com/vcbp_a/n/ned94c60d8da2
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2023年10月の記事一覧

南樺太地名集 〈序 出典 凡例等〉


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序 嗚呼樺太!北海道の北に霞むかの島は、樺太の骸Сахалинである。かつて南樺太の随所に存在したアイヌ、ニヴフ、ウィルタ等の少数民族の地名は日露戦役後の日本統治時代には積極的に地名として使われ続けていた──ただし、同時にそれらの地名を採用する際に、もともとの地名を大きく損うような漢字の当てはめや地名の省略がなされたことも指摘しておかなければならない──が、昭和20年のソヴィエト連

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南樺太地名集 〈地名篇知床村〉


外知床 

そとしれとこ
帝:―
現:―    
中知床半島東部(オホーツク海側)   
アイヌ語由来;sir-etok/sir-etoko:岬。中知床半島のオホーツク海側一帯の名称。旧外知床村。

種平 

種平󠄁 たねひら
帝:―       
現:―    
N:46.0552  E:143.4246    
アイヌ語由来;tanne-pira:長い崖。ア-22等に見える。中知床岬の北北

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南樺太地名集 〈地名篇遠淵村〉


茂志利

もしり
帝:Мосири モシリ   
現: Островский アストローフスキー
N:46.4419 E:143.3429    
アイヌ語由来;mosir:島。内音川の南岸に位置する。ただし、⑨では弁天岩の北傍(N:46.4303 E:143.3333)に見える。旧名モシリ。
|⑨,イ,ネ,ヱ:モシリ ホ':モシリ(茂志利) チ,ヌ,カ,ヒ:茂志里 

内音

內音󠄁 

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南樺太地名集 〈地名篇長浜村〉


酔越

醉越 よいこし よひこし
帝:ー
現:ー      
N:46.5503 E:143.2567    
アイヌ語由来。野月の北西5km、無名湖の南傍に位置する。旧名ヨヨクシ。
|①,⑤:荒栗醉越 セ:Йокуси(ヨクシ) い:ヨーキウシ は:ヨウクシ ほ:ヨヽクシ ぬ:ヨウコシ る:ヨーキ牛 わ:ヨヲコシ

荒栗

あらくり
帝:Аракуль アラークリ    
現:Высел

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南樺太地名集 〈地形篇水系の部 知床村・遠淵村・長浜村〉

本記事では以下の文献を参照した。

★ 益富寿之助編集・発行『地学研究』第7巻第6号収録の北原順一「南樺太中知床半島江瀨地方における砂礦床の地球化學」附図

水系の部 凡例・説明欄では最初にいずれの市町村に属するのかを示す。
・帝政ロシア時代の地名(「帝:」)及び現在の地名(「現:」)の項では以下の略符を使用した。
 река(川):р.
 залив(大湾):зал.
 бухта(小

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南樺太地名集 〈索引〉

 地形篇部分は有料記事として設定していたが、索引は無料とすべきであろうとの考えに至り完全無料記事とした(6.5.5)。あえて記事を購入することも出来るので私の研究に力を貸して下さるという奇特な意思を持つ方は是非記事を「購入」して頂けるとありがたい。

注意
 地形篇については幾つかの市町村をまとめて一つの記事となしているので(例外有)、「大泊川・・・・・深海村・大泊町・千歳村」の如く示されているが

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