南樺太地名集 〈地形篇水系の部 知床村・遠淵村・長浜村〉
本記事では以下の文献を参照した。
★ 益富寿之助編集・発行『地学研究』第7巻第6号収録の北原順一「南樺太中知床半島江瀨地方における砂礦床の地球化學」附図
水系の部 凡例
・説明欄では最初にいずれの市町村に属するのかを示す。
・帝政ロシア時代の地名(「帝:」)及び現在の地名(「現:」)の項では以下の略符を使用した。
река(川):р.
залив(大湾):зал.
бухта(小湾):бух.
рейд(泊地):рей.
озеро(湖):оз.
ーーーーー
本篇
亜庭湾
亞庭灣 あにわわん あにはわん
帝:зал.Анива アニワ
現:зал.Анива アニワ
中知床半島、能登呂半島間の大湾
知床村、遠淵村、長浜村、深海村、大泊町、千歳村、留多加町、三郷村及び能登呂村この湾に面している。中知床半島と能登呂半島間の海域を指す湾名。旧名アニワ湾。
|イ:アニワ湾 ロ:東伏見湾 ホ,ナ:東伏見湾(亜庭湾)エ:亞尼和灣(東伏見灣)(兄輪灣) ほ:アニワ湾 ち:アニワ港 を:アエワ港 わ:北奥内海
荒川
あらかわ あらかは
帝:ー
現:р.Павловка パーヴラフカ
N:46.1111 E:143.4601
知床村域内。日本語川名。テに見える。野吸にて海に注ぐ。
砂金沢
ー澤 さきんざわ さきんざは
帝:ー
現:р.Чайка チャーイカ
N:46.1383 E:143.4569
知床村域内。日本語川名。ヨ,★に見える。千保にて海に注ぐ。
|テ:知保沢
チョロチョロ滝
ー瀧 ーたき
帝:ー
現:ー
N:46.1502 E:143.4562
知床村域内。日本語川名。★に見える。千保と弥生沢の間に存在する。
弥生沢
彌生澤 やよいざわ やよひざは
帝:ー
現:р.Красная クラースナヤ
N:46.1593 E:143.4555
知床村域内。日本語川名。テに見える。尾笛の北傍にて海に注ぐ。なお、レに於いて、この川が海に注ぐ場所に弥生沢という地名が見える。
[関連]弥生沢
|シ:田代沢 ★:朝鮮沢
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