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風評被害 3月11日
朝起きて、日本からのメッセージを確認して……
と何気ない日常を過ごしていましたが、ふと日にちを確認すると3月11日でした。
私にとっての3月11日は、風評被害との出会いでもあります。
当時、広島で高校生をしていました。
ちょうど期末試験中で、その日は友達とコンビニへ寄っていつもより早めに帰宅しました。
全く揺れなかったので何も気づきませんでしたが、家に帰ってテレビを付けるとものすごい有様で、愕
日本的なるものへの危機感〜記号化するということ
インターナショナルエキシビジョンが大学で開かれた。どういった団体が主催しているイベントなのかよくわからないが、留学生が国ごとにブースを作り、各国の文化を紹介するというものだ。郷土料理を出しているブースもあった。
日本も参加することになっていたので、一応私も2回ほど顔を出した。と言っても、準備などはほとんど他の人に任せたので、私はただただ行ってはしゃいでいただけというのが正直なところだ。
しかも
日本的なるものへの危機感〜ナショナルとは何なのか
インターナショナルエキシビジョンでの感想の続きである。
前の記事 https://note.mu/vc_gf/n/nb9347e7c012b
この催しでは「国ごと」というくくりでブースが作られた。が、台湾やパレスチナなども一つの国というくくりに入れられていたようではあった。
国民としての意識はいったいどこから出てくるのだろう。
実体のないものに精神的な意味で属しているという意識、気持ち悪くさえ
成人式に行かなかった話
一年前、私は成人式に行きませんでした。
成人式前日の同窓会だけ出席してきました。
成人式に行かなかった理由は、中高一貫校の出身なので同窓会にさえ出席すれば中学・高校の友達には会えるということ、成人式の後は大学の試験シーズンであり、失敗したら即留年の試験が控えていたこと、しかもその頃やっていた研究プロジェクトに忙殺されていたこと、「中高一貫の女子校なら成人式でのワンチャンないで」という先輩の下世話
年の瀬に毎年書いてるアレ2014年版
毎年恒例、1年を振り返る文章を書くという完全に自己満足の行為。
誰かこれを見て元気になったり、「なんだ、保道よりは私はマシな生き方してるわ」と思ってもらえたりしたら良いかなと思って、とりあえず公開することにしています。
冬休みは一時帰国することになっているので、「クウェートで1年を振り返る」というもう一生ないであろう機会を逃すまいと、テストが終わった今、一生懸命この文章を書いています。
そして、例
〈エッセイ〉境界を意識する
先日、クウェート人女子学生の家に招かれた。
留学生の支援団体を主催している学生たちがホストになり、私たち留学生を家に招待してくれたのだ。
クウェート人はさすがお金持ち、宮殿のような家で、おそらく20人以上は集まっていたのだろうと思う。
ただし、その場にいたのは女性だけだった。
正確には、ホスト学生のお姉さんの子どもが唯一の男性としてその場に存在していたけれども、男性は本当にその赤ちゃんのオマルくん
〈エッセイ〉根拠のない確信
今よりも幼かった頃、根拠のない確信を持ち、それに従って動くことが容易にできた。
その代わり、根拠に基づいた確信のもとに行動することは苦手だった。
大学生となり大人の仲間入りをした私は、根拠のある確信を持ち行動することが上手になった。
ただ、根拠のない確信に従うことが下手になってしまった。
どちらがよいのだろう。
確信に「根拠」という名の理由付けは必要なのだろうか。
大人になるにつれ、自分の行
〈エッセイ〉変化と思考に関する一考察
生活の一部として日常的だった状況が、いつの間にか特別なものに変貌することがある。
食堂のまずい料理、自動販売機で売っているお気に入りのジュース、何となくいつも手の届くところにある教科書。
ありふれた日常が特別なものに変化するのは、おそらく環境が変わって以前の当たり前が通用しない生活に移ったときだろう。
また、日常的に触れているものが、本来そうでないものだったかもしれないと気づかされるときがある。