【ベトソナ】ピアノソナタ17番(テンペスト)3楽章のレッスン #115
発表会で弾く曲の候補として先生が選んでくれたもののうち、シベリウス/カプリスと並行して、ベートーヴェン/ピアノソナタ17番(op.31-2)の3楽章をやることにしました。やはり、ドビュッシー/ピアノのために「プレリュード」は手こずりそうなので、先に送ることにしました。
なお、冒頭の画像ですが、以前N先生に教えてもらったヘンレ純正の楽譜カバーを装着しています。これ本当に優れモノですね。どんな厚さの楽譜にも調節して付けることができるし。ベトソナみたいな分厚い楽譜でもなんだか安定してページが開けるようになった気がしました!
私の世代?でテンペストが特別な曲である理由
ベートーヴェンのピアノソナタ17番、通称テンペストですが、実はクラシックの曲名の知識がほぼほぼなかった小学生時代から知っていた曲です。
理由は同世代の人ならわかると思いますが(逆に若い人は全くわからないと思いますが)、当時視聴していた「赤い激流」の影響が大きいですね。
このドラマのコンクールの課題曲の1曲目がショパン/英雄ポロネーズ、2曲目がリスト/ラ・カンパネラ、3曲目がベートーヴェン/ピアノソナタ17番(テンペスト)でした(今思うとどういう基準?って疑問ですが)。
音大を舞台に本格的にピアノをテーマにしたドラマって初めて見て衝撃的だったし、このドラマが放送中にピアノを習い始めたとも記憶しています。
ただ、子供の当時は3曲ともあまりにもすごい曲という印象が強く、そもそもプロじゃないと弾けない曲で、ドラマを見たところプロになるようなお金持ちの子が3歳ぐらいから英才教育を受けないと弾けるようにならない曲、自分みたいな普通の子は一生弾けない曲、まったく縁のない曲だとも思いこんでいました。
その幻想は、中学生のときの先生(1か月間だけ習った、生涯2番目の先生)のおかげでブレイクすることができ、自分レベルでも力量とか関係なく、ショパンやベートーヴェンの有名な曲を弾いてみてもいいんだと初めて気づかされましたけど。
それでも今の自分ではベトソナ17番はまだ技量的には届かないだろうな、と思っていたので、先生からこの曲を選んでもらったときは、
「とうとう赤い激流の曲に手を付けることになったか。。。」
と感慨深いものを感じました。
弾きやすいけど止まらずに弾くのが難しい。。。
で、話を戻して、真面目にテンペスト3楽章を練習中なのですが、当初は想定より譜読みが楽で弾きやすいなと思っていたのですが、練習しているうちに大変なことに気づきました。
跳躍が多い
このため、楽譜から目を切って鍵盤を見る必要が頻繁に起こる
しかし、楽譜の見た目は同じような音型ばかり
最近、視力が弱くなっているので、楽譜に目を戻してもどこの部分かわからず、復帰できない。
なので、頻繁に演奏が止まってしまいます。
かといって、跳躍があるので楽譜を見続けて演奏することもできない。。。
→暗譜するしかない
ということになり、練習の序盤ながら、暗譜しながらの練習を強いられています。
それに暗譜もうろおぼえで耳を頼りに弾いてしまい、特にコードの展開系のパターンを覚えるのが苦手だったり(赤の部分とか、110小節から149小節まで全般的に)、
Vの和音とV7の和音を取り違えて弾いたりてしまうこともしばしば。。。
先生からも、
と怒られます。もちろん、ゆっくりテンポで部分練習もしています。しかし、ゆっくりテンポだと目で楽譜を追うこともできてしまい、暗譜の練習になりません。
なので、楽譜を見ないで練習しようとすると、今度はゆっくりテンポだと逆に暗譜は難しい。。。テンポを速めて弾くほうがけっこう暗譜できたりもします。。。
でも、やはりゆっくりテンポで暗譜練習を地道にやるのが王道なんでしょうね。いったいどれくらい時間がかかるのやら。。。
この曲は常動的な曲なので、先生が言うように止まってしまうと非常に見苦しい、というのはよくわかります。なので、時間をかけて暗譜練習を続けようと思いました。
ただ、それだと発表会に間に合わせるのは難しいかもしれません。なので、まだ最終決定ではありませんが、第一候補から外し、カプリスの練習に一番力を入れることにします。
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