【ピアノ教室】強制退会になりました③【破門】
前回からのつづきです。
先生がキレた日の翌週、再度、教室に行きました。
先生は前の枠の生徒と長々と話していて時間になってもレッスンは始まりません。というか、この先生の場合、いつも前の枠のレッスンがおして私のレッスン開始時間は遅れるのが常態になっています。
ですが、それにしても遅い。
前の生徒が帰ってもレッスンは始まらず。何か荷物を取りにきたのか、レッスン部屋に一度入ってきても、またスッと出て行ってしまい戻ってきません。
「なるほど。もう、レッスンをする気はないんだな。。。」
と、先生の態度について、そう理解しました。
そして、レッスン開始時間から30分ほど経過して、ようやく、先生がレッスン室に入ってきて、席に腰を落ち着けたので、予想はできましたが、
「どうされるつもりですか?」
と先生の意向について問いました。返答は予想どおり、
と申し渡されました。そして、未収の発表会代を請求されました(※注 この教室ではコロナ禍以降、発表会代は開催に先立って前払いではなく、後払いになっています)。
発表会代の〆切はまだ先のはずですが、以前(かなり前、息子が未就学児のころ)、この先生とは一度、馬鹿らしい月謝トラブルがあったので、それ以来、レッスン時にはレッスン費等を常に手元に用意しており、その場で即座に支払いました。
(月謝トラブルについては、もう遠慮はいらないし「ピアノ教室であった嫌なことシリーズ」として後で記事にしよう。。。。)
一応、退会時の規約として来月のレッスン代はいらないのか念のため確認したところ、それはいらないとのこと。前回、
などと言っていましたが、どうやらそれは「来月以降のレッスン代はいらない」という意味だったようです。
今月のレッスン代を受け取っておきながら、前回途中でレッスン放棄したり、今回も30分経過したうえ何もしないのだったら、今月のレッスン代を投げ返して追い返すくらいのことすればいいのに、この先生は今月分のレッスン代はしっかり受け取るようです。
何だかカッコ悪いですね。。。
そのあと、「一度、主宰のO先生を交えて、話し合いをできませんか?」と提案してみましたが、それには
と、「自分はそんなものに応対するつもりはない」というように、さもバカにしたように言われました。
正直、目の前に置いてある、支払ったばかりの発表会代を取り上げて、「前回と今回のレッスン放棄についてどう考えているのか、主宰のO先生を交えて話し合いができるまでは、やはり支払わないことにしますね」と強弁することも頭に浮かびましたが、私はこの先生、この教室に対していつでも即金対応すると以前に心を決めたので、それはやめておきました。
確認すると、今回の私たちを強制退会させることについて、ほかの先生方も知っているそうですし、それがこの先生だけでなく、教室全体の意思というのならば、これ以上ごねる意味はありません。
私自体、もうレッスンしないといっている先生や教室に対しては、それならそれで結構ですという気持ちしかないです。ひとまず、O先生にはあとで事の顛末をメールで連絡することだけは考えておきます。
レッスンする気がないのだから、もうこの場にいても仕方がないので「お世話になりました。それでは」と教室を後にしようとすると、
と言われました。そのときは、まともにレッスンする気もないくせに何を言っているんだかと思い、スルーして教室を出ました。
しかし、教室を1歩出て頭に浮かんでくるのは何の罪もない息子のこと。息子まで強制退会になって本当に申し訳ないというか、申し開きが立たない。
イヤでしかたないけどグっとこらえて踵をかえし、「息子だけレッスンを継続することはできませんか? 私はかかわらないし、出禁でかまいません」と言ってみたところ、
とぞっとするくらい酷薄な表情を浮かべて答えたので、私もすっぱりあきらめて「あ、そうですか」と、くるっと身体の向きを変え、帰路につきました。
息子に平身低頭で謝罪
帰宅するなり、リビングにいた息子と妻に、先生と喧嘩して二人とも強制退会になったと告げ、手をついて謝りました。息子は、
「え!?どうして? 俺関係ないじゃん!」
と驚きながら言ってきましたが、私ができるのは謝ることだけです。
以前から折り合いが悪く、今回あくまで音楽的な内容、レッスン内容・応対について衝突してお互いにキレてしまい、もう関係の修復は不可能であることを話すと再度、
「そこでキレちゃダメでしょう!」
と、もっともなことを言われました。本当、大の大人なのに申し訳ない。。。ただ、息子も妻も、私がどれだけ熱心に毎日ピアノ練習を続けていたか知っているし、いろいろな意味でうまくいかないレッスンに悩みながらもピアノに対する情熱は真剣そのものだということを理解しています。そして、息子自体ここしばらく、
「教室のピアノで上手く弾けない。すごく弾きづらい」
「先生のいってることがよくわからない。ここはどう弾けばいいの?」
とレッスンに悩みながら、私に相談してくることが格段に増えていました。
昨年末の納会のときも、ほかの大人の生徒や主宰のO先生が息子のレッスン風景をたまたま見かけて、そのときすごく厳しいレッスンを受けていて、息子がかなり絞られていることを心配していました。
息子も私が似たようなつらい状況(といっても、私の場合は息子とは逆でネグレクト気味のレッスンでしたが)であったことを察したようです。私が再度謝ると、
「別にもういいよ。しかたがないしね」
と許してくれました(息子は私とは正反対で本当に性格がおおらかであることを実感しました)。妻からも、
「楽しくない習い事なんてやる意味ないんだから、次はさっさとやめてよね」
と諭されました。そう、本当はもうずいぶん以前からやめる選択をしたほうがよかったのだけれど、自分から「やめる」と言うことができなかった。先生に負けたような気がして、先生がキレて強制退会になるまでどうしても言えなかっただけなんですよね。。。
息子に一応、次回のレッスン枠は確保されていることを告げると、
「それじゃ次回は最後だし、練習しなくちゃね」
と中間試験前の忙しい時期にもかかわらず、ショパン/幻想即興曲の練習を始めました。妻は「え? 次回行くの?」とあきれていましたが、もちろん息子だけでなく、私も行きます。
私も息子も空気読めないタイプですし、何よりも私は相手から「ぶぶ漬けでもどうどす?」と勧められたら、しっかりぶぶ漬けを食べていく性格なので。。。というわけで次回は最後のレッスンについてです。
※今回も長くなったので次回に続きます。
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