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【ピアノ】で弾くより【チェロ】で弾いた方がエモいと思う曲

新しいピアノの先生に、グリンカのノクターン「別れ」のレッスンをしていただくことになったので、練習しながらネットで背景とかを知識にまとめようと、にわか勉強してnote記事を書いてます。

ただ、勉強や練習をしているうちに、どうもチェロで弾いたほうがエモいよなぁ、と思うことがしばしば。なので、ピアノで弾くは弾くけど、やっぱりチェロで弾きたい・聴きたい曲を3点ピックアップしました。

グリンカ/ノクターン「別れ」

グリンカは、ルスランとリュドミラばかり演奏される人と思われがちでマイナーですけど(なんだかビゼーみたい。だが彼は教科書に載っているからメジャーだ!💣)、有名じゃないけど美しいピアノ曲も結構作っています。

たとえば、ノクターン。ノクターンはショパンが第一人者だと思われていますが、創始者はジョン・フィールド(アイルランド人だけど、ロンドンに移住)。ちなみにフィールドの師匠はクレメンティ(初級者の頃、誰でもお世話になると思うドーミドソッソソナチネの曲で有名ですね)。

クレメンティって実はイギリスに移って成功した作曲家・実業家で、弟子のジョン・フィールドを伴ってロシアにピアノを売り込みに行ったんですよね。その結果、フィールドはロシアに移住。そしてフィールドがロシア音楽の父と呼ばれるグリンカにピアノを教えたと言います。

こうした縁で、グリンカがフィールドのノクターンの抒情性を受け継ぎ、それがロシアのリリシズムとしてチャイコフスキーやグラズノフに継承されたんだろうな、と。

つまり、グリンカのノクターンは、ショパンによって魔改造されたものと違って、ある意味、フィールド直系の正統派ノクターンだと私は思っています(にわかに仕入れた知識です💣)。

で、この曲の練習をしているわけですが、練習するたびに、この美しい低音のメロディはピアノで弾くよりも「チェロで弾きたい!」と思ってしまうんですよね。本当、困る💦。実際にチェロで演奏されている動画も多数。

チェロ以外にもヴィオラやリュート、ハープなんかでも弾かれてますが、やはり断然、チェロがいちばんよく似合います。ああ、チェロを弾きたい。。。

リスト/愛の夢 No.3

リストといえばピアノ曲を作曲する以外に、歌曲とかをかっこよくピアノ向けに編曲することでも有名。まさに魔改造シューマン=リスト/献呈がよく弾かれていますが、その魔改造ぶりにクララが怒ったとかなんとか。。。

あと、愛の夢 No.3。これもノクターンに分類される曲ですが、以前の教室の発表会では毎回誰かしら大人の生徒が弾いていたっけ。おそらく私には希望しても順番が回ってこなかったでしょう。それゆえ、逆張りで私はマイナーな曲にはまってしまいましたが。。。

そんな愛の夢ですが、今、息子は新しい先生にこの曲を習っており、家でよく練習しております。ああ、有名な曲はもう私が弾かなくても代わりに息子が弾いてくれるからいいや。これからもマイナー路線で行こうと決心させてくれます。

ただ、愛の夢に関しては、リストには悪いけど以前から旋律を歌わせたいならピアノはハンデがありすぎ。特にノクターンというジャンルでは。絶対チェロで弾いた方がいい曲だよなぁ、と思っていました。最近は息子が弾いているのを聴きすぎているせいか、なおさらそう思います。

こちらも低音のメロディーがチェロにぴったりなんですよね。このyoutube動画、古いけど姉弟で弾いているみたい。ピアノ伴奏もラストで極端にテンポを落としているのがいいですねぇ。ああ、これもチェロが弾きたくなる曲です。


プーランク/愛の小径

最後はプーランク。プーランクのピアノ曲でよく弾かれる有名・人気なものは「エディットピアフを讃えて」ですが、同じシャンソン風の曲でも私は「愛の小径」のほうが好き。

歌詞は、短調のクープレで過去の甘い愛の思い出を、長調のルフランで失われた愛の絶望を歌っており、そのアンビバレントな感じがとてもよいです。

私はもともと短調の曲より、長調の曲が好きなんですよね。悲哀を短調で単純に表現するのが少々バカっぽく感じるというか、大げさな演技っぽく感じてしまうので。悲哀や寂寥感は長調で表現したほうがハマるというか。

原曲は歌曲ですが、ピアノの伴奏譜にはメロディがすべて含まれているので、ピアノソロで弾いても一応成り立ちます。マイナーな曲好きの私は、発表会でもこの曲を弾きました。

でも、やはり、元々歌曲であるし、ピアノソロで弾くよりも、旋律が得意な楽器で弾くほうがいい感じ。

プーランクは弦楽器よりも管楽器が好きだったからフルートなんかがいいのかもしれませんが、やはりこの曲もチェロで弾くとかなりいいです。動画はマイスキーの音源。1999年って私がチェロ始めてみたときじゃないですか。今はマイスキーの髪の毛は真っ白。私自身も年を取るわけですねぇ。。。


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