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#9 ペダルを基礎からもう一度(レッスン 3月1回目 その2)

 前回のレッスンで悩んでいたペダルを改めて教えてもらうことになりました。※ちなみに、ペダルのことで悩んでいた記事はこちら。

 その準備として何かしなくてはと思い、モーツァルト/K.333の2楽章で自分がやっている適当ペダルを全部トレースしてみることにしました。

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 これが結構、面倒な作業。半分無意識で踏んでいるので、本当に鉛筆で書いた記号通りにペダルを踏んでいるのか自分で検証するのに時間がかかります。正直、長い曲だと毎回これやるのは大変だな、と思いました。

ペダルの踏み方そのものがダメだった

 レッスンで楽譜を見せると、先生の反応から、ペダルのトレースについては何だか無駄な努力だったような気がしますが、その努力自体は評価してくれました。

 で、先生の前でK.333 2楽章を弾いたのですが、ちょっと力んでいたせいもあり、譜面台が揺れてしまうほどペダルが乱暴に。そして、そこでストップさせられました。どうも、基本からできていないようです。
 先生の指摘のポイントは以下のとおり。

①ペダルを踏む意味を考える(今回は音と音をつなぐ)
②ペダルは底まで踏まない
③ペダルはもっとゆっくり踏む
(音価が長いときは途中から踏むのもあり)
④ペダルを戻すときは特に丁寧に
⑤踏むときも、戻すときもペダルに常に圧力がかかっていることを意識

 一方、私の今までの認識だと、割と楽譜に鉛筆で書きこんだペダル記号通りのイメージといいますか、

①打鍵後できるだけ速く、ペダルを底まで一瞬で踏む。
②なるべく打鍵した音の音価いっぱいまでペダルをキープ
③次の打鍵直前のタイミングでできるだけ速くペダルを一瞬で戻す

という感覚でした。特に先生は譜面台が揺れたのを問題視して、激しい曲のときは仕方がないときもあるけど、普通は体の動きやピアノの揺れでペダルを踏んでいることがわかるようではダメである、と釘を刺しました。

子供と同じように教えてもらった

 で、そのあと、仕方がないなぁといった感じでピアノに向かい、自分の足の上に足をのせるように言い、私の足をのせたまま、K.333の2楽章を弾き始めました。最初から譜面の4段目くらいまでだから、結構長めに。

息子も最初にペダルを習うときに先生の足に足をのせてもらっていたなぁ・・・

 と、息子が小さかったときのことを思い出し、大の大人が子供と同じような方法で教えていただいたことにすごく恐縮しながら、先生の足の感触を記憶しようと(文章で書くとかなりキモイですね・・・)、つまり、先生の踏む感覚を覚えようと(文章で書くとほんとかなりキモイですね・・・)、要するに教えていただいていることを覚えようと集中しました。。。

 先生のペダルの踏み方はかなりじんわりといった感じで、特にペダルを戻す感覚がわたしのものとはまるで違いました。そして私と違って、ペダルを踏むときの雑音がほとんどしません。

 ただ、これは教室のグランドピアノと家のアップライトピアノの違いもあるのかもしれません。グランドピアノのペダルは、ちょっと踏むだけですぐ効き始めるし、音の変化のグラデーションが深い感じ。アップライトピアノはちょっと遊びの部分が多いというか、ペダルが効くか効かないかが1か0のデジタル的で、何だかスイッチ的な踏み方になりやすいというか。

 実際、先生もピアノによって感覚が違うことは肯定していて、その点が難しいといっていました。このほか、先生のアドバイスとしては、

「ペダルは踏まないとうまくならないので、濁ってもいいから曲全体でたくさん踏む。そのあと、ペダルを間引いたりといった調整を考えればよい」

ということです。いずれにしろ、家のアップライトでも底まで踏むということはしないで、じんわりと踏む練習を家で繰り返すことにします。

ちょっと怒られたかも

 あと、レッスンが終わって帰りがけのとき、

「私はほかの人より、あなたにはいろいろなことを教えています」

とちょっと不満そうな感じで言われてしまいました。「向上心があるからいいけど・・・」とポジティブに考えていただきましたが、私が「教えてください」と言い過ぎたというか、逆に「教えてもらっていない」という私のレッスンに対する不満みたいなものが伝わってしまったようです。本当、面倒な大人の生徒で申し訳ありません。

 ただ、先生の教室の大人の生徒はみんな基礎ができていて、上手な人ばかりなんですよね。だから基礎ができていない自分は、どうしても焦ってしまう。。。大人の発表会に参加して、ほかの参加者と自分の差に気づいてからというもの、ただ単に弾くだけで楽しかったピアノが変化してしまったようです。

 子供の発表会に親子連弾でちょっと弾くだけで参加していたころは、ある意味、何も知らなかったころは幸せだったというか。長く生きているし、他人と比べてもいいことはないと頭では十分わかっているのですが、ピアノに関しては子供の心に戻ってしまうというか、少し幼稚になってしまうというか。こればかりは割り切れるようになるまで、時間がかかるかもしれません。

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