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#53 フレーズ感と拍子感の両立が難しい(レッスン 10月5回目、11月1回目)

 自分のピアノの欠点というか、苦手なものは、フレーズ感拍子感。先生は「横の流れ」と「縦の線」という言い方でよく注意します。

 音楽的に弾くには重要な超基本要素であるのに。そもそも私は背伸びして割と難しい曲を習っているというのに、いまだに音楽的に弾く・・・・・・ということができない。

 「不得意なことを個性として認める」という考えは、そこからの成長がないので好きな考え方ではないのですが、この自分のフレーズ感と拍子感のなさは、あくまで「音楽性」という狭い尺度ものさしで考えると、ある意味個性? いや個性というよりも「ハンディキャップ」に近いのでは? そもそも治らないものなのでは? とあきらめたくなってくる今日この頃です。。。

ツェルニー 30番 No.5

 ツェルニー30番のNo.5がまさに私の苦手な曲の典型例。今月1回目のレッスンのときは、

もっと横の流れを意識して弾いてください

とすかさずダメだし。なので、なるべくフレーズを長く感じさせるように右手のノリを良くして修正してくると、今度のレッスンでは、

右手と左手が合っていません。特に2回目のタッカ。4回目も。

とダメだし。なので、裏拍を意識して縦を合わせようとすると今度はフレーズがブツ切れ状態に。

 テンポを落として弾いてみましたが、やはりテンポが落ちると長いフレーズを感じさせるのがより難しくなってくる、という八方ふさがり。

 こんな状態なのでデュナーミクを付ける余裕もなく。。。先生も諦めたのか、次のNo.6に進むことになりました。

バッハ/シンフォニア 15番

 シンフォニア 15番もある意味、ツェルニーと同じ状態ですね。うまく弾けなかった、両手が重なるアルペジオの部分も弾けるようになって、音を並べるというか弾くこと自体はできるんですけどね。

 先生に注意されるように、9/8拍子という複合拍子の拍子感を意識しようとすると、横の流れが感じられなくなってしまう。4,5の指が弱いので、もともとアルペジオみたいな音型でフレーズ感を出すのが苦手というのもありますが。。。

 最終的に1小節ごと止めながら弾く、という練習を先生と一緒にやったあと、これも先生から、

私はこの曲はこのくらいにして、次に進んでもいいと思うのですが、どうしますか?

と言われました。

 バッハはいつもはもっと粘るのですが、そもそもツェルニーでもできないことが、シンフォニアではさらにできなくて当たり前。時間効率の点からシンフォニアでフレーズ感や拍子感を意識して頑張るのはムダなのでは? とも思えてしまったので、あきらめて次に進むことにしました。

 フレーズ感と拍子感を直すのはツェルニーで頑張って、シンフォニアは、あくまで譜読みと対位法的な指練習と割り切ったほうがいいのかもしれません。

というわけで、次は12番です。シンフォニアも残り3曲になりました。

ベートーヴェン/ソナタ 10番 1楽章

 念願のベートーヴェンのソナタのレッスン。家でさらったところ、シンフォニアよりも譜読みははるかに楽。下手するとモーツァルトのソナタよりも弾きやすいかも。まだ、提示部だけですが、音を並べるだけなら、割とすぐ弾けるようになりました。

 音符の流れというかパターンが、バッハやモーツァルトより先読みしやすいせいかもしれません。私も家で練習していて、このソナタの練習がいちばん楽しいです。

 先生も、ベートーヴェンのソナタを私に教えるのをあれほど渋っていたわりには、いざレッスンになるとノリノリ。先生自身がベートーヴェンのソナタを好きなんでしょうね。一生懸命、弾き方や感じ方を教えてくれます。

 しかし、私はこの曲に関して、強烈な違和感があります。フレーズと拍子が仲違いしているような、合っていないというか、不協和音を発生しているような感じ。

 弾くこと自体はできるけど、拍子感とフレーズ感を感じとるのが滅茶苦茶難しい。まさに自分にとっての天敵なような。。。

 なんというか、フレーズの最初というか、拍頭というかが、次の画像の赤い線の部分にあるように聴こえるんですよ。特に自分が弾かずに、youtubeなど、人の演奏を聴いているときに!

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 ところどころ音が足りない部分と余っている部分があって、何だか変拍子というかずっこけているように聴こえてしまう

 しかも、自分で演奏しているときもこのフレーズ感に引っ張られ、アウフタクトで本当の拍頭がフレーズの中間にずれていることを意識できない。。。

 何度もメトロノームに合わせて練習して、小節最初の音が拍頭であるという感覚を認識できてきましたが、まだメトロノームがないとダメな状態です。こういうのは、もう拍子感無視して、フレーズ重視して弾けばいいのかな? 

でも先生は、

人の演奏がそう聴こえるのは仕方がないかもしれません。
でも、自分が弾くときはちゃんとアウフタクトを意識してください。

とのことです。なので、相当、メトロノーム練習を繰り返さないと身につかないかもしれません。

グラズノフ/3つの小品から パストラーレ

 この曲は先生は弾いたことないみたいですが、どっかで聴いたことがあると言っていました。一通り弾いて、見てもらったところ、6/8拍子を意識するように言われました。あと、

ペダルを踏むのでしょうけど、フレーズがつながるように指番号を直しますね。

とのこと。赤い数字のように直されました。

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ほかにも同様な箇所を直してもらいました。

私はこの部分を1、1、2というように親指の連続で弾いていました💦
やはり、こういうところでも、私はフレーズ処理の感覚が鈍いのですね。
本当なかなか治りません。

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