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【シベリウス】カプリス(Op.24-3)のピアノレッスンが本格的にスタート #113

次回発表会で演奏する曲の候補として自分で選んだシベリウス/カプリスですが、昨年最後および今年最初のレッスンで見てもらいました。

この曲のいいところは、単旋律や和音の交互連打、ユニゾンのスケールが多いので、ピアノの曲でありながら、何だか弦楽器や管楽器などの単旋律楽器を演奏している気分を味わえるところ。

私はバッハほかいろいろな楽曲で先生に「左手を聴けていない」とダメ出しされますが、解決手段を聴いても「ただ聴け」としか教えてもらえず、自分でもどうしたら直るのかわからない状態で、毎回同じダメ出しばかり繰り返されることに参っていました。

しかし、この曲は単旋律主体なので、そういうダメ出しをされにくいのが本当によいです。

そして、思い切り旋律を頭の中で歌って、旋律に意識を集中させてピアノを弾いても、左手または右手のどちらかがおろそかになって破綻するということがあまり起こりません。 いや、ほんと素晴らしい! 弾いていて楽しいです!

レッスンでのダメ出しも必然的にパッセージをどううまく弾くかに絞られているので、同じダメ出しでも精神的ダメージが少ないです。

特徴的な同音6連打をどう弾くか問題

カプリスは、冒頭から頻繁に登場する同音6連打のフレーズが特徴的です。

楽譜の音符の向きから判断して、前半3つを左手、後半3つを右手で弾くように見えるので、最初はそのように弾いていました。しかし、youtubeにアップされている動画を見ると本当にいろいろな弾き方があります。子供とかは左右交互が多いかな?

先生に聞いてみると、

楽譜通りだと、同音6連打のあとのフレーズが弾きやすいというメリットがありますが、私だったら左手と右手を交互に弾きます。

とのことです。確かに3→2→1と同じ手で連打すると音が抜けやすいんですよね。特にアップライトだと。なので、私も1、3、5番目は左手、2、4、6番目は右手で交互に弾くように直しました。ちなみに私は左右とも3の指で弾いています。

メチャ速い32分音符部分をどう弾くか問題

この曲のいちばんの難所だと思うのが32分音符のアルペジオ部分。最初のテンポ設定しだいで爆速で弾かなくてはならなくなり、破綻します。ここもみなさんいろいろな弾き方をされています。

「少しでもテンポを上げるために両手で分担しながら弾くのがよいでしょうか?」と先生に聞いてみると、

この部分を左手も入れて弾く人は、相当左手が得意な人です。右手だけで弾いた方がいいでしょう。

確かに私は左手が苦手なんで、先生の言う通りにした方がよいでしょう。しかし、そうすると鍵盤のかなり左端に近い一番低いDis(レ#)まで右手で弾くのがツラく、身体が崩れがちになります。

もっと腹筋に力を入れて身体を支えて!

先生はそう叱咤しますが、腰痛持ちの私には負担が大きいです。。。この曲を弾くには実は「若さ」というものが必要なのでは? と今更ながらに思いました。

その他弾くときのポイント

そのほかの指摘は、

和音連打などに入るときに準備せずにいきなり入るので、音が汚いし、下手に聴こえます。

とのこと。例えば以下の、6連打から和音連打に入るところですね。同音6連打と違って、音が変わるので打鍵が不安定になるし、その次の和音連打の最初の音で鍵盤をつかみきれません。

これについては先生には珍しく対応策を示してくれました。同音6連打と同じように左右3の指で弾いていたのですが、これを左右の2、3の指で弾くように変更。

連打部分は左右の手は重ねて、右手はかなり奥で弾くように調整する必要がありますが、そうすることで、次の和音の2、3の指が黒鍵上に最初から載っていることになるので和音をつかみやすくなり、テヌート気味に弾くこともできるようになりました!

あと、先生からのダメ出しは、

適当に弾くのではなく6拍子の拍を意識してください

という、いつも言われる拍感のダメ出し。実はこれがいちばん難しい。

6/8拍子を大きな2拍子として拍を数えるべきなのですが、1小節(大きな2拍)に対する連符を9連符、12連符、14連符、16連符、24連符、28連符で換算するパターンが複数あり、そのなかで24連符と28連符はインテンポで弾くと爆速になるので困難なのです。

例えば、以下の箇所は同じ音型なのに、一方は14連符が1小節に1つ、もう一方は14連符が1小節に2つ(つまり28連符)になっていますが、さすがにインテンポで2倍速で弾いている人はいなくて、ある程度28連符パターンはテンポを落としている人が多いんじゃないかな。

1小節ごとに14連符を割り当てている
1小節に14連符を2つ割り当てている(=28連符)

でも、やはり拍感は気を付けるべきですね。休符もキチンと待つ必要があるので。そうでなくもこの曲はリズム感が命なので、拍を数えることを常に意識したいと思います。

ただ、今のところはまだ音を並べるだけで精一杯です。。。

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