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#18 ピアノのレッスン(4月 3回目)

今回はレッスンを通して指に重みがかかっていないことを指摘され、タッチの修正に終始してしまい、心理的につらいレッスンでした。

🎵おとなのハノンは合格になったものの、タッチの弱さを指摘されました。
🎵バッハ/シンフォニア 10番も同じく、重みをのせて弾くようにと。あと、フレーズが切れてしまう部分の指使いを修正されました。
🎵モーツァルト/ピアノソナタ K.333 3楽章は、カデンツァの部分をほめられましたが、弱音の弾き方についてみっちり指導されました。

おとなのハノン

🎵13 1-3、3-5をひろげるトレーニング(G移調)

おとなのハノン13番は、ハノン原本16番と同じパターン。

 それほど弾きにくいパターンではなく、自分ではよく弾けていたと思ったのですが、指に重みが乗っていなくて音が抜けていると指摘されました。一応、修正して合格もらえましたが、軽く弾いてしまう癖がなかなか抜けません。

バッハ/シンフォニア 10番

 10番は2週目。自分のタッチの悪さはほかの曲だと自覚しにくいのですが、シンフォニアを弾くとよく自覚できます。家のアップライトだとわからないのですが、教室のグランドピアノでシンフォニアを弾くと音が響かなく感じるからです。

 音が響かないので常にキーを底まで押し下げきれていない感覚に悩まされてストレスがたまり、かと言って無理に押し下げようと重みを掛けると、とたんに指の動きがぎこちなくなって弾けなくなります。

 私が弾きづらそうにしているのをすぐ見抜かれて、その場でちゃんと指に重みをのせた状態での片手練習を指示されました。あと、下の赤丸部分でフレーズが切れている点を指摘されました。

 ここは指使い上、ちょっと音が切れてしまってもしかたがないと勘違いしていました。ここはシンフォニア13番ででてきた指使いと同じように、4の指の下に5の指をくぐらせる弾き方をすればよかったんですね。というわけで、今回は通して弾けているものの出来が悪いので不合格。

モーツァルト/ピアノソナタ K.333 3楽章

 モーツァルトはバッハと逆で、自分のタッチの悪さに気づきにくいです。とりあえず最初に、指の向くまま、気の向くまま、通しで最後まで弾きました。前回と同様に、

「カデンツァが面白い!でも、それでいいです! ペダルも全体的によいですが、休符がなくなってしまっている部分もあるので、そこはペダルを減らしましょう。」

と言われました。ただ、問題はやはりタッチです。

p(ピアノ)で弾くことを指から力を抜くことだと思っていませんか?

 p(ピアノ)で弾く場合であっても指に重みは乗せたまま。どうも私は勘違いしていたようなのですが、先生が脱力についてよく言う「弾いた直後に瞬間的に力を抜く」とは「弾いた直後に指への重みをなくす」ということではなかったようです。いつも指は重みを掛けたまま、手のひらは固くしたまま。でも、手首、腕は力を抜いている。

 でも、私の場合、指に重みを掛けたままにすると脱力できず、次の動作に移るのがぎこちなくなる気がして弾けなくなってしまう。指が動かなくなってしまう。

指を速く動かせる人は、指だけで弾く癖がつきやすいかもです。でも、ピアノは指だけでなく、体を使って弾くものなので。。。

 先生が私の腕に自分の指を押し付けて、p(ピアノ)であっても、どのくらい指に重みをかけているか、そして、私の指をつかみながら鍵盤に押し当て、指への重みを掛け具合と、その後手首を持って、力を抜いて上へあげる動作を何度も繰り返し教え込もうとします。

 何だか、右腕を先生に任せて好きなように動されているうちに、先生がサリバン先生、自分がヘレン=ケラーみたいな気分になってきました。音楽的な技能・音色・表現力という観点からみたら、そして、先生から見たら、私は音楽的に三重苦の障がい者みたいなものなのかも。

 このほか、p(ピアノ)で和音を弾くときの音量バランスの悪さ、アルペジオの音量バランスの悪さ等、16分音符が連なる部分での拍子感の悪さなど、細かくいろいろ指摘され、何度もその場で練習しました。というわけで、今回はちょっと心理的につらいレッスンでした。

 でも、先生自身もツラいのだろうなと思います。私は自分がダメ耳なせいか、自分のでも人のでも、ただ音を並べただけの演奏でも、拍子感がなくても、音量バランスが狂っていたり、デュナーミクが乏しくても(あ、でもペダル踏みすぎてガンガンの演奏は苦手です)十分楽しめるというか、一応、音楽として聴こえるのだけど、ピアノの先生って、決してそういう演奏を音楽的だと思って聴くことができないし、認められない、ということがレッスンを通して何となくわかります。

 だから、本当はレッスンとかで下手な演奏を聴くのは先生にとって拷問に近いのではないのか、自身の音楽的センスをスポイルすることにならないのかと、ちょっと心配になるときがあります。以前に一度、

「私の演奏を聴いて、気分が悪くなることはありませんか? 気分が悪いときはちゃんと言ってください。すぐ弾くのやめますので」

と先生に真顔で聞いたとき、先生は必死に「そんなことないです」と否定していましたが、本音は。。。(笑)。というわけで、今回も時間切れでホルベア~はなし。次回も先生の耳だけが頼りのレッスンが続きます。

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