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【ツェルニー30番】ギャロップについて考えさせられたNo.25 #117

 ツェルニー30番 No.25は右手アルペジオの練習なんですが、まず先生に注意されたのは、

ちゃんとアクセントを付けてください

とのこと。以下の部分のように、この曲はアクセントがいたる所に付いています。

ただ、私小指が弱いので、5の指でうまくアクセントつけられないことが多いです。小指を思い切り上に上げて振り下ろすようにしてアクセントを弾こうとすると、また「叩いている」と怒られるし。。。

毎日真面目に練習しているので、習い始めの頃に比べれば、はるかに小指はしっかりしてきて、チョップ弾きではなく、ちゃんと指を立てて弾けるようになってきたと自分では実感しているのですが、先生から見るとまるでダメっぽいです。

20点が30点になったからと言って、赤点には変わらないということなんですかね。私の先生はそういう先生です。あと、

もっと強弱を付けてください。ここはffですよ!

といつも言われるダメ出しをされます。要するに前の段のfとその次のffで強さが変わらんではないかと文句を言われているわけですが、高音って、そもそも強い音を出しにくいですよね。

のところでピークにするな、ちゃんとffで、さらにその次のsfも表現しろってことで、fの部分で音を絞ろうとすると、今度はpになっちゃうんですよね。高い音域で4段階のはっきり違いがわかる強弱をつけるのは難しい。。。

気持ちです!気持ちで表現して!

とまたよくわからん曖昧な指導をされますが、本当どうしたらいいのやら。もっと具体的にどう弾き分けたらいいか教えてほしいのですけど先生には無理っぽいです。

何とか強弱を付けて一応、自分ではスムースに通して弾けるようになってきたかなと思ったところ、今度は先生は、

軽やかじゃないです。ギャロップですよ。馬が跳ねるイメージで弾いてください。

とダメ出し。ん、ギャロップ? そういえば、冒頭にAlleglo en Galopと書いてありました。ただ、先生が言う軽やかに跳ねるイメージではないのでは?と思ったので、自分で調べてみました。

馬術用語だと襲歩で、意味は最大速力の歩法。まさに疾走のイメージ。音楽用語だと、Galopという疾走をイメージした踊りの意味です。オッフェンバックの天国と地獄とか。

要するにこの曲、今よりもっと速いテンポで弾かないとそもそもギャロップっぽくならないよねと思ったので、アルペジオのところをパカラッ、パカラッと馬が疾走するイメージで、運動会の定番曲(天国と地獄)のように大幅にテンポを上げて弾いてみました。このほうがギャロップっぽいと思ったのですが、先生は渋い顔。。。

先生は私が無理にテンポ上げるといつも怒るし、テンポが速いと拍頭にアクセントつけるのも至難の業になるのでしかたがないか。

なので元のテンポに戻して、先生の言うことを適当に聞き流しながら弾き続けていたら、合格になりました。

まぁ、指練習としては十分に弾けていると自分でも思っているのでこれでいいです。あまり先生の言うことを真面目にとらえても、具体的な弾き方のアドバイスはないのでそれで上手くなるわけではないし。今回のレッスンはGalopの意味を自分なりに調べられたのが収穫かな。

次はNo.26。いよいよツェルニー30番も残り5曲になりました。


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