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【ベートーヴェン】ピアノソナタ1番の特有の難しさ

発表会に向けて、ベートーヴェン/ソナタ1番 1楽章の練習を進めており、一通り弾けるようになってきました。

と言っても、先生の前では何等かのプレッシャーが働くためか、必ずどこか途中で暗譜が飛んでしまったり、弾きなおしたりしてしまい、最後まで止まらずに弾けないでいます。本番も近づいており、先生も心配そうな顔をしています💦

1番はあまり大人の生徒は弾かないですね。。。仕上がった感じにするのが難しいと言いますか。。。音数が少ないので、誤魔化しが利かないので。。。

要するに、「下手に聴こえる曲」って言いたいのかな? 似たようなことはさんざん以前のM先生も言ってたっけ。

ベートーヴェンの初期ソナタは人前では絶対弾きたくない曲です。

とかなんとか。モーツァルトについては「大人は子供の100倍下手に聴こえる」とか言っていたし。

でも、まぁ自分が習った先生だけでなく、ネットでいろいろな先生が似たようなことを言っていたので、いわゆるピアノの先生の思考とはそういうものなんでしょう。

ただ、教える立場の人が、生徒の前でそういうことを言うのは如何なものかとは思いますが。。。

曲を弾くことの「意味付け」が大事

僕は下手に聴こえるとか、演奏効果のコスパは気にしません。

以前の教室の発表会で大人の生徒が発表会で弾きたがらないとされるモーツァルト(K.333 3楽章)を弾いたときと同じ。下手に聴こえようが、止まろうが、弾きなおそうが気にしません。

重要なのは、自分にとってのストーリーというか、この曲を弾くことの意味付けです。

今回は、新しいピアノ教室でのデビューとして、自分のピアノ人生において重要なマイルストーンである曲(ベトソナ1番)を弾くことが最大の目的なのだから。下手に聴こえるとかは関係ない。

とは言っても、最初から手を抜くわけではありません。重要なマイルストーンの曲なのだから、いつも以上に熱心に練習してます。

でも、先生のおっしゃる通り、完成度がなかなか上がらない。それがこの1番特有の難しさなのかもしれません。

ツェルニー40番が不安な箇所を解消してくれる

ソナタ1番。比較的譜読みも楽で弾きやすいのですが、今までの練習を振り替えると、私にとっては3つほど不安な箇所があります。

1つは楽譜全体に何度も出てくる細かい3連符。

提示部、展開部、再現部のいたるところで出てきて、これらをすべて転ばず、抜けずに綺麗に弾くのがかなり難しい。。。

勢いで弾くのではなく、1音1音丁寧に弾くようにしてください。特に最初の1音目をテヌート気味に、残りは力を抜いて。

と先生からいろいろアドバイスを受けているのですが、なかなかうまくならないんですよね~。うまく弾けるときと、ダメなときの違い、というか理由が突き止めきれていません。。。

こういう細かいパッセージの弾き方は、先生によっては「1音1音弾いてはいけません。1かたまりとして捉えること!」とも言われたりもするし。それとどう違うんでしょうか。。。

2つめは、展開部の各声部の弾き分けです。

右手の内声が大暴れしています。
あと、左手。もっと大きくなりませんか? よく聴こえてきません。

基礎テクニックが足りないせいか、右手の内声部(赤線)が力が入って音が大きくなり、ドタドタドタドタとやかましくなってしまいます。

理想を言えば、内声の赤い部分は音量を極力抑えた状態で、左手青の旋律と右手緑の旋律をスフォルツァンドで目立たせて、掛け合いを表現しなくてはならない。

でも、内声部が大きいと、どの声部もうるさく聴こえて、掛け合いどころの騒ぎではなくなってしまうと。

3つめは、こちらもいたるところで出てくる、トレモロアルベルティバスの音型。

こちらも、1の指(親指)で弾く音が大きくて、全体的にどの音も同じように聴こえてしまい、拍子感が失われてしまう。。。

ただ、今習っている先生は、以前のM先生のように決して、拍子感が悪い! とか、2拍子に聴こえない! といったダメ出しをしないのが助かります。

そういうことは一切言わず、その場で「まず1拍と3拍を強く。次に各拍の表(赤い部分)を強く」等、テクニックというかメカニカルの問題に変換して、見てくれる。だから、一生懸命練習できる。

実際、メカニカル、テクニックの向上で改善できることって多いと思うんですよね。

実は私、上記の3つの不安箇所の取り出し練習、部分練習は積極的にはしていません。なぜなら、効果がイマイチだから。

その代わり、今までやったツェルニー 40番のNo.1~No.6を毎日欠かさず、かなり時間をかけて繰り返し練習を続けました。これが効果があるんですよ。

ツェルニー40番をかなり時間かけて練習したあとに、先生が指摘したところを取り出して弾いてみて検証すると、少しずつ上達していくのが実感できるんです。

先生も短いレッスン時間の中でも、かならずツェルニー40番は見てくれるので助かります。

そんな感じで、もう発表会まであまり時間はありませんが、1番の練習+ツェルニー40番の反復練習で完成度を上げていこうと思います。


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