見出し画像

#87 バッハ/フランス組曲 2番 エール合格

 エール、エア、アリア。。。いろいろと呼び方がありますが、自分と先生との間でも今一つ定まっていません。エールっていったりエアって言ったり(アリアはなぜか2人とも使わない)。

そんなエールですが、フランス組曲のエールは何だか勝手に思っていたイメージと違いますね。グリーグ/ホルベアの時代よりの第4曲「エール」のように、もっと歌っぽい曲のイメージを持っていました。なんだかサラバンドよりも舞曲っぽく聴こえます。。。

相変わらず拍子感でダメ出しされる

で、今回、レッスン始めるときに予防線を張っておくのを忘れてしまって、先生からはいつも通りの拍子感についてのダメ出しをいきなりされました。

もっとゆっくり弾きましょう。
あと、8拍子に聴こえます

とのことです。

まだ譜読みできたばかりで、1音1音おそるおそる弾いてみてる状態なのでしょうがないと思うのですが、いつも先生は拍子感について容赦なくダメ出しします。どう弾くべきかまだよくわかっていないので、と、4/4拍子(裏拍をカウントすると8拍子)と、自分の素直な体内感覚で弾いていたので、それはそうだろうと。

2/2拍子であることに疑問

そんな先生のダメ出しをとりあえずスルーしながら頭の中で考えていたことは、この曲って今までの中でいちばん拍子感がわからないな、ということでした。

先生のいうとおりのテンポだと、おそらく楽譜通りの2/2拍子の1拍がBPM30もしくは30強くらい。家にあるアナログのメトロノームにはそんな目盛りはありません。最近愛用しているデジタルメトロームでぎりぎり設定できるくらいです。

そんなゆっくりで2拍子の拍子感なんてそもそも出せるんだろうか。。。 

前から思っていた暴言疑問ですが、Bがつく人たちってほんと頭おかしい不思議だなぁと思うのは、16分音符とか32分音符とか、下手すると64分音符とか使いながら、1拍を音価の長い音符、例えば、1拍を2分音符の2/2拍子にしてたりするんですよね。これ2拍子として弾くなら、めちゃくちゃテンポ速くして音楽的でない弾き方しないと、そう聴こえないのではないか、と。

で、先生がお手本を弾いてくれたのですが、私にはただ拍頭を強調しただけの1拍子に聴こえます。やはりBPM30くらいだと拍の間隔が開きすぎて、それが強拍なんだか、弱拍なんだかが判然としません。

なので、先生の真似をして「3/8拍子みたいな1拍子に。あえて言うなら4/8拍子に聴こえます」と言ったら、先生は困ったような顔していました。
実際、次の画像のような拍子感に聴こえるんですよね。

というか、このIMSLPから引用した楽譜、2/2拍子じゃなくて4/4拍子になっている(爆)。でも、そういう間違いするのもよくわかる気がします。

ダメ出しされた後、家でBPM=30の2/2拍子で練習してみましたが、拍と拍の間にかなり間隔があいているけどメトロノームにきちんと合わせること自体は難なくできます。

そう、そういうのは私はできます。でも、拍子感は毎回ダメ出しされます。拍子感があるとはこういうことではない。ほんと、拍子感って何なんだろう。。。

結局、先生の拍子感(4/8拍子)に似せる形で弾き、あとは2拍子っぽく聴こえるように、1拍ごとにクレッシェンド・デクレッシェンド(またはその逆)する、つまり、フレーズ感で拍子感を出すことにしました。
まぁ、それで全部行けるほど単純ではないとは思いますが。

装飾音に気を取られて左手がおろそかに

このほか、ヘンレ版特有の細かい装飾音についてもダメ出しされていました。次の引用楽譜には記載はないですが、ヘンレ版は赤枠部分にかなり細かい装飾音が書いてあって、これに意識が取られすぎて、左手の解決部分(青枠)がリズムが合っていなくて、全然表現できていないそうです。

しかたがないので、少し難易度を落として、右手をド~シドシーラソラ・ソラシラソラソ・ソー、とゆっくり目に弾くように直しました。

以上を直しても、全体的に「左手が聴けていない」等、言われはしましたが、2回目で一応、合格。この曲も、サラバンド同様、ゆっくり目で弾きやすいので、合格してもしばらく弾き続けようと思います。

次はメヌエットに進みます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?