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【ベトソナ】ピアノソナタ 9番 1楽章 オクターブのレガートに大苦戦 #103

ベートーヴェンのピアノソナタ 9番の1楽章を練習中です。一応、最後まで譜読みは終わりました。不器用なので右手と左手の協調運動というか、掛け合いが相変わらず苦手です。

例えば序盤にある1オクターブずつ異なる4つの声域(Vn1、Vn2、Va、Vc)で、同じフレーズを受け渡しながら弾くところとか。

右手、左手の移動距離が2オクターブで、片手で弾いているうちに準備しなくてはならないのにまごまごしてしまってすごく苦手。でも、苦手ではあるものの、こういうのは繰り返し練習すれば弾けるようにはなる。。。

そう、この曲、展開部以外はわりとすぐ弾けるようになりました。
逆に言えば、展開部が私にとってはラスボス高い壁になっています😿

初めてオクターブ(レガート)の弾き方を習う

以上のような展開部なのですが、初めて先生に見てもらったとき

あのぉ。。。スラーが付いているので、オクターブをちゃんとスラーで弾いてください!

とあきれたように言われました。
私は子供の頃から「オクターブはレガートで弾くのは無理」と思いこんでいたので、だから何の疑問もなくすべて切って弾いていたのですが、どうやら違うようです。

もちろんレガートで弾くのが困難な箇所もありますが、たとえそうでもスラーが付いていたらなるべくつなげることを意識して弾きます。

とのことです。
なるほど。それは理解しましたが、いざ弾いてもまるでレガートで弾くことができません。。。今まで、一度もやったことがないので。。。

親指の音が大きい!
そもそもオクターブは小指主導で弾きます。親指は添えるだけでよいです。

とダメ出しされますが、全くコントロールができません。
そんなわけなので、先生に初めてオクターブ(&レガート)の弾き方を1から教えてもらうことになりました。練習方法は以下の通り。

(1)白鍵だけのスケールを、まずは5の指だけでレガートで弾く(手は拡げない)
(2)オクターブの手の形を作って5の指だけでスケールをレガート弾く
(3)実際のオクターブのフレーズを1の指を使わずにほかの3~5の指を使って弾く(手は拡げない)
(4)実際のフレーズをオクターブの手の形を作って1の指を使わずに3~5の指を使って弾く
(5)実際のフレーズを1の指も音を出して弾いてみる

最初は(1)だけでも全然できません。5→5の指使いでレガートに弾くというのがまず理解できないというか。。。

でも、先生が私の小指を持って動かしてわからせようとしてくれたので、どういうことか何となくわかりました。要するに、

鍵盤が上がり切る直前に無理やり5の指を隣に滑らせて弾く

ということです。実際にレガートが成立しているかどうかというより、気合というか、まさに先生が言う通り、レガートで弾こうとする意識が重要なような気がしました。

(2)も最初のうちは全然できません。オクターブの形に指を拡げるというだけで、余計な力がたくさん入っていることに改めて気づかされました。

親指の関節を凹ませてはダメ。
鍵盤に向かう親指の角度が違います。

親指は弾いていないのにマムシ指を指摘されました。
先生に習い始めのころ、親指のこの癖を指摘され、自分で意識的に直してきたつもりでした。しかし、今回、オクターブの手の形を作ったときに親指を弾かずに空中に上げてると、そのとき力が入って親指が上方向に向いてしまい、軽めのマムシ指になっていることに初めて気づかされました。

親指を使っていないときでも親指のマムシ指に注意(メモメモ)

先生が親指を持って正しい角度に修正してくれます。ですが、力が入ってしまうと元の木阿弥に。

親指を鍵盤の上ではなく、完全に手前に外して、下方向に向けて弾いてみてください。

実際にはこんな手の形で弾くことはありませんが、親指を脱力させるためなので、先生の言う通りに練習します。

いや、ほんと前途多難というか、ベトソナ9番のレッスンそっちのけで、残りの時間すべてオクターブ練習に使ってしまいました。

でも、こういうことを私は先生に教えてもらいたかったんですよね。料理で例えるなら包丁の使い方でしょうか。

包丁を碌に使えないのに、こういう風に切れだの、こういう味付けにしろだの、もっと味見して作れと言われても。。。なので。

しばらく、オクターブ練習に明け暮れそうです。

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