タイタニック号の真実 パート1

海は静かな波が心地良い夜を演出してくれた。にもかかわらず真夜中、急に大きなうねりの如く揺れた。何かが起こった・・・でも誰もそれが何だかわからなかった。誰も狼狽して一連の騒ぎが瞬く間に広まり、自然に畏れが生まれ、クルーからの抽象的な指示でただじっとしている始末の状態が続いた。一体何が・・・と聞いてもただ指示に従ってじっと他の乗客といるしか術がなかったが、そうしているうちに船が大きく揺れ出し、事態が危うい状況であることに気づくと子供や女性は集められ、乗客名簿を見ながら階級毎に分けられて救命ボートに乗ることができる人たちを選別していた。要するに財力のある人や関係者が優先されていた。私はそれをみて人間の私欲を感じ、途轍もない嫌な感情が生まれ、私はその中にいたが、別の若い女性で十代の女の子に私の機会を思わず譲り、船長たちが私たちに告げた突然の酷い告知にただただ驚き慄き、真実であると受け止めるにはいくらか時間がかかった。あの沈まないタイタニックが・・・沈むなんて・・・ということ自体がまったく信じられなかった。嘘だと疑問になるには時間はかからなかったが、どうしようもない緊急事態がしかも海の上でまさに今…起きているって突然真顔で言われても・・・・だからこそ緊急ボートに乗って避難する人が生き残ることができないけど、その緊急ボートが十分になく、しかも子供や女性以外に、財力などが優先されていることには納得がいかず、憤りを覚えたが、あっという間に船が傾き、もう沈むしか残っていない現実に打ちひしがれて私はただ聖書を読みながら気を休めて精神的に落ち着こうと必死でした。・・・・・この続きは次回に・・・・

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