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MIRAI個展「レモン・パーティー」鑑賞

うきは市に移転したgallery &cafe空のいろさんに初めて伺った。MIRAIさんの個展「レモン・パーティー」を拝見した。
福岡市からだとちょっとした旅行である。JRの博多駅から結構な距離だったが、本を読みながら、時折外の風景に目をやりながら、乗り換えのタイミングでうどんをすすりつつ、楽しく移動した。
生まれ変わった「空のいろ」は可愛らしい佇まいで暖かな空気に満ちていた。その一角にMIRAIさんの作品。大きい作品から小さな作品まで。
初めてMIRAIさんの作品を見たのは5年程前である。同じ展示会に出展していた。その時のgalleryのオーナーさんは現在の空のいろのオーナーさんである。そこあたりも感慨深い。
初めて見た時の作品の印象は輪郭のはっきりした作品が印象深い。大きな変化といえば最近の作品はより絵画的になったというか、「面」を描いているとでも言おうか。
線が面に変わったことで表面的な印象に多少の変化は見られるが、内面の「MIRAIイズム」は変わるどころかより強い。
MIRAIさんの絵は可愛らしいが毒もある。何か食事をしていると思ったら加えているフォークは明らかに皮膚に刺さっていたりする。食べている人物(人というより何かしらの生物)がいつのまにか食べられている。言葉にすると残酷だがそこはMIRAIさんの空間のおかげで柔らかく、可愛らしい。
空のいろの可愛らしさと相まってとても心地の良い空間だった。あの空間にはまた行きたい。

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