M#43 とんねるず「一番偉い人へ」

直近で、とある中学2年生と話す機会がありました。
先生に対する反抗心があって、自分の努力を認めない先生に苛立ち、見返してやろうと決意を持っている話を聞きました。

自分にも身に覚えのあるような話で
なんだか懐かしいような感覚を思い出しながらその話を受け止めました。

そんな中で思い出したのが「一番偉い人へ」です。
とんねるずの楽曲で、一番好きかもです。

楽曲の背景などはあちこちで書かれているので
この記事では触れませんが、この歌はやっぱり歌詞が好きです。

初めて聴いたときは
まだ「みなさんのおかげです」が放映されていた頃ですね。

リアルタイムで聴くことができたあの頃よりも
少し時間が経った中学生になってから聴いたときのほうが「いい曲だなぁ」と思いました。

2000何年だったか忘れてしまいましたが
「みなさんのおかげでした」の何かのスペシャルでこの歌をとんねるずのお二人が歌っていたとき
大人になって改めて聴くことができて
ちょっと思わず泣きそうになりました。いろんな思いが込み上げてきました。

社会風刺の歌とされますが
中学生当時の私は大人への反抗という雰囲気があって
胸に残る曲でした。

なんとも中二病の心をくすぐる歌詞ですw

同級生たちはあまりこの曲を覚えていなくて(ガラガラヘビとかがじゃいもは覚えてるのに)、
カラオケで歌ってもわかってくれる人がなかなかいないですが
先輩たちの前で歌うとわかってくれる人が多く
「これ好きだったんだよなぁ」とか言ってくれたりします。

この曲を聴いていた頃は、
卒業してしまえば、大人たちを非難することが終わるのか、群衆になってしまうのかなんて思ってましたが
少なくとも私の場合、
結局、大人になってからも誰かの文句は言ってますし、いろいろなものからはみ出し続けている気もしますw

見たくはない夢を見た、のは合ってるかもしれませんが……。

ギラギラとした思いみたいなのを外に出すことがなくなった今の自分には
中学2年生の苛立ちを目の前で感じ、
だいぶ思い出すことのなかったことをたくさん思い出しました。

あの頃、
「オマエなんかロクな奴にならない」
と今なら問題発言になりそうな言葉を断言したあの女性教師は今頃、どこで何をしているのか……。

おそらくあっちは
ただ生意気だった中二病の私のことなんてきっと忘れているでしょうが
私は、あの頃は一番偉いように思えて、一番逆らいたかったあの人のことをなんだかんだで今でも名前も顔も覚えています。


もう壊されてしまったあの校舎での記憶も朧気になってきました。
あの町に戻る予定もないですが
いまはどんな風景なのかなとちょっと気になります。




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