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夏目漱石の妻

最近、なかなか面白いと思う韓ドラに巡り会えないので、Netflixを解約してNHKオンデマンドを契約しました。
「篤姫」とか「花子とアン」とか・・・かなり楽しんでいます。
・・・で、先日は「夏目漱石の妻」というドラマを見ました。
2016年の初回放送だったか2019年の再放送だったか忘れましたが、1度テレビで見ています。
もう俳句を始めていましたが、正直、その頃は俳句と漱石の繋がりは意識していませんでしたね。

中高校生の頃は、かなり漱石に嵌って、「こゝろ」「それから」「門」などを夢中になって読んでいました。でも、正直、今はあまり内容も覚えていません💦💦💦

このドラマを初めて見た時は、「漱石の妻=悪妻」というイメージだったので、あー、こういう見方もあるのか、という程度の感想でした。
その後、漱石のいろいろな面を知るようになり、今回改めて見たら、妻鏡子さんの思いが痛いほど胸に迫ってきました。

まあ、文豪漱石、絶対に夫にはしたくない人ですね。漱石は鏡子さんだけではなく、子どもたちにもかなり暴力を振るっていたようで、今の時代ならば警察沙汰ですよ😤

そんな漱石ですが、やはり鏡子さんは漱石のことを愛していたのですね。
ドラマの中で、医師から漱石の言動は精神の病のためだと言われた時の鏡子さんの台詞がすごいです。
「今まで私は、漱石の言動は私に原因があるのかと思っていました。なんだ、病気のせいだったんですね。病気のせいならば、家族は一緒にいて病気を治すように助けなければなりません。(うろ覚え)」
当時の価値観からすると、鏡子さんは確かに良妻とは言えないかもしれません。また、漱石が文豪として偉大になりすぎ、弟子なども活躍していたため、漱石の言動は「悪妻鏡子さんのせい」というイメージがつくられてしまったのでしょうね。
まあ、漱石の周りいた文人たちも、所詮明治の男だったということでしょうか。

このドラマの原作は、「漱石の思ひ出」という本で、鏡子さんの口述を、小説家松岡譲が筆録したものです。松岡譲は漱石の長女筆子さんの夫。Amazonで探したら、古本ですがあったので、注文しました。
読んだら、また、感想を書くかもしれません。

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