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スクラップ&ビルドとトライ&エラー

十数年ぶりにアトピーが増悪した。
首回りに症状が出て半年ほど治らなかった。
一旦はアロマの軟膏でほぼ治りかけたが
その後すぐにまた増悪し一進一退となった。

真っ赤になり、
亀裂ができ、
乾燥した皮膚が剥がれ落ちる。
軟膏を塗ったり、保湿したりするが、
夜になるとたまらなく痒い。
厄介なのは寝ている間に搔き壊すこと。

十数年前に増悪した時は
乱れた生活を見直して、
きちんとご飯を作って食べ、
夜しっかり眠るようにして、
生活を整えたら治まった。

今回もまずは生活を振り返り、
確かに食事、睡眠、生活リズムが乱れていたな、
と反省し、生活改善に取り組んだ。

しかし中々良くならない。
腸内環境か?と
納豆を食べる、
小麦を控える、
お酒を控える、
オートファジー誘導が有効か?と
プチ断食を試みる、等々、
あれやこれや取り入れてみるが
相変わらず一進一退。

私の症状は目につくところに出るので
何人もの人にどうしたの?大丈夫?と
驚かれ、心配された。
子ども達は驚いた表情でじぃっと見たり
指を差したり、
何で赤いん?何で怪我したん?と
聞いてきたりした。

他に対処法はないものか?と
思っていたところ、
秋の終わりに「手袋をしてみたら?」と
後輩に提案された。
手袋か~と流していたら、
年末に「手袋してみたら?」と
親しい人にアドバイスされた。
手袋ね、とまたもや流していたら、
年明けに「手袋をしてみられては?」と
店員さんにお勧めされた。
また手袋・・・。
暫くたってふと手袋を買う気になった。

実は手袋をしてもきっと外すだろう
と思っていたのだが、外さなかった。
掻きはするのだが爪が立たないので
大した傷にならない。
ぐんぐんとよくなっていった。
生活を見直していたのもよかったのだと思う。
『掻いてもいいけど
爪は立てずに指の腹で掻くように』
という記事を以前に読んだのを思い出した。

手袋をすぐに試さなかったのは、
前回と同じやり方で治るはずという
過去への囚われ、
してもきっと外してしまうだろうという
勝手な推測。

今回の経験を通じて学んだこと、
大事なのはスクラップ&ビルドとトライ&エラー。
そして必要な情報は繰り返しやってくる
のかもしれない。

調子に乗るとまだ痒くなったり、
赤くなったりはするが、
適切に手入れをすれば
体はいつでも治ろうとしているのだった。