七福神日誌5

六時起床。
兵庫へ向かう。
西宮アクタのマクドナルドで社長、義母、妻と共に朝食。エッグマックマフィンを食べる。
義母も同じもの。
妻と社長はソーセージエッグマフィン。
八時にトラックの到着。妻の実家で荷物を受け取り、ひとまず一階の物置に片付けていく。
本来は昨日からここに住む予定だったが、まだリフォームが半分程しか終わっていない。
三月の着工以来、毎日のように義母や妻、設計士らの建築アイデアがとめどなく足されていき、工期も延び続けている。
そもそもは二世帯住宅化のための、二階の改修と三階床面積の拡大が目的のシンプルな工事予定だった。
今では各階にロフトの設置やセントラルキッチンの導入、屋上テラスの解放といった追加の依頼に加えて、壁や柱など、各所木材の交換、その仕上がりに合わせた階段や棚の製造、カラーリング、コンセント穴の増設など、日々新たな要求が立て込み、大工の職人たちもどこか面白くなってきている様子。
しかし三階の作業場へ顔を出すと心なしかみな妻や義母の発言に怯えているようで、目配せの塩梅から、現場での進展報告は出来るだけ俺や社長に伝えたいと思っていることが感じられた。
社長と義母が住む予定の二階部分は概ね完成していたので、靴や食器類など、あらかじめ仕舞えるものを手分けして仕舞っていく。
近所の焼肉屋で昼食。
出勤のため大阪へ行く社長を見送り、夕方まで片付けを続ける。
チャイナから洗面所の鏡台が届く。
これが義母の希望とは違う色だっだらしく、しばし、どうしても今日この鏡台をはめてしまいたい大工らと許さない義母の睨みあい。
そこへ設計士のO先生が現れ、嬉しそうに目を輝かせて、各寝室に壁に生やせるタイプのクレーン照明をつけましょうという。
それを却下し、鏡台も返品してもらうことに決まる。
ニトリで防床シートなどを買い込み、夕飯にスパゲッティを食べに行く。
その後、義母の仮住まいに三人で帰宅。
工事の終了までしばらくここに厄介になる。
やることが多いので明日は五時に起きましょうという義母に、わかりましたとこたえ、早々に就寝。
リフォームは大変。


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