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広報は企業の要。学級通信は広報のツールである。

教育サークル「まほろば」の板男です。
サークルメンバーで学級通信に関するマガジンを書いています。ぜひこちらもご覧ください。


本題です。
広報を担う部署には、優秀な人材が配置されると聞いたことがあります。
良い情報を過不足なく宣伝することは、企業の生命線だからです。

逆に、悪い情報も適切に公開する必要があります。
不祥事を隠蔽したりすれば、どうなるか言うまでもありません。

学級『経営』する以上、対外的に何をしているのか戦略的にオープンにしていきませんか。
今年度は特に保護者へ向けて通信を書くようになりました。

この4月にも
「先生が何を考えて授業をしているのか分かるので安心しました」
「担任の先生が変わるので、不安が大きかったですが安心しました」
「学校の理念に沿って授業を組み立てていることが分かって、私も勉強になりました」
といった声をいただきました。

どんな人で、何を大切にしているのか。
子どもの日記を載せる人、授業記録を載せる人、語りの内容を載せる人…。様々ですが、おおよそどんな内容でも喜ばれます。

子どもの写真やノート、振り返り、日記など我が子が載っていれば喜ばれます。

意外と喜ばれ、感心されるのが教師としてどんな景色を見て、何を考えているのかを書くことです。
教室の映像が浮かぶように描写的に。教師の目線で書くことが肝要です。
どういうことか。喧嘩のエピソードを書いたことがあります。
2年生、11月の出来事です。

5時間目が始まる直前、ある2人の子がもめています。あえて視界の端で捉えていました。どうやらお互いに「ごめんね」「いいよ」と言っているようです。
何とか、その場で自分たちで解決しようというその姿勢がすばらしい…。
と思っていたら「なんで謝らなくちゃいけないんだ」とつぶやいているのが聞こえてきます。その本音は大切です。

学級通信「はなまる」97号

2人の子が言い合いをしているのを、あえて静観しています。その時の様子を、私の視点で想像してもらいます。
凝視するでも、無視するでもなく。あえて視界の端で捉えていることから、きちんと子どもの様子は見ていながらも、放置はしないでも、介入しすぎない。11月ですし。そういった姿勢が伝わると思います。

謝ったのに、納得していない子も可愛いですよね。誰も強制してないんですよ。お互いに話し合った結果、謝り合っていたのに。書いた通り、この本音は指導のチャンスだと思いました。

このままでは授業は始められません。お互いの主張を聞きます。どっちが先にやった、やってないと予想通り泥沼にはまっていきます。おまけに過去の話まで出てきました。

学級通信「はなまる」97号

子どもの言うことですから、当然こうなります。喧嘩自体を否定するでも、言い合いをしていることを責めるでもなく、冷静に話を聞きます。
そして、ちゃんと聞いて、論点を整理して、話題がずれたら修正して…。叱るわけでもなくこうしたやり取りを日頃からしていますよ、ということを伝えたかったわけです。

当事者から了承を得て学級通信に掲載

こうしたように、教師の目線で書く。けっこう喜ばれます。
あえて専門用語バリバリして、どのように授業を組み立てているのかを書いたこともあります。たまーにですが。

前提として、学級通信は出しているだけで基本的には喜ばれます。
時間も、エネルギーもコストとして支払いますが、そのリターンがとても大きいです。

学級『経営』戦略の一つとして学級通信、いかがでしょうか。

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