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係活動・当番活動の意義とは?

私の所属する地区には、教員の同好会が存在します。
国語、算数、社会、理科、体育など・・・
その中に、「学級経営研究会」も存在します。
縁があり初任者のころから、お世話になっております。
その後、同好会の事務局を務めることになり、現在は研究会の運営、事務的な仕事を行っています。

コロナ禍により、集合研修が難しくなりました。
また、個人的には子どもの送り迎え等のため、研究会も実施しづらい状況に…
そこで!先日、初めてオンライン研修として実施しました。
そこで、学級の組織(係活動・当番活動)について話題になったので、noteで考えをまとめてみます。

研究会のまとめ

ここだけ読んでくだされば、以下省略でも良いのかも・・・

今年度、うたういぬ学級の組織

今年度、うたういぬは6年担任です。
学級には2つの組織があります。
【当番活動】
5つの仕事を1か月ごと輪番で行います。
月末、次の仕事を確認し、分担を紙に書いて掲示します。
①朝の会(歌やミニレクの進行)
②帰りの会(めあての振り返り)
③黒板・予定黒板(次の日の予定はタブレットで配信)
④学習(担任以外の先生の授業の連絡等)
⑤ポスト

【係活動】
主に創作的な仕事。
子どもが自ら係活動を創設する。
1人2つまで所属可能。無所属も可能。
途中離脱、参加も可能。
・バースデー
・写真
・レクリエーション
・イラスト
・Kahoot!や学習クイズ  など

当番活動は輪番のため、偏りなく仕事を分担することができる。
係活動は自由度が高く、子どもたちが伸び伸び活動している。
6年生は、委員会や行事等の実行委員がある。
休み時間に話合いをしたり、仕事をしたりするため、なかなか忙しい。
だからこそ、この組織の状態が安定している。

組織のポイント

★分担を見える化する
 いつ、だれが、どんな仕事をするかが見える状態。
 さぼらない、さぼらせないことで、しっかり学級を運営する。
 欠席だったら…同じグループでフォローするようにする。
 当番活動によって、人間関係を崩さないようにしたい。

★自由度を高く
 
紙やペンを使って良いように準備する。
 
教室に掲示コーナーをつくる。
 タブレットの活用方法を教える。
 教師の働きかけによって、子どもたちは伸び伸びと活動しようとします。
 やらされている活動ではなく、やりたい活動にしたい。
 教師の心構えも大切です。

係活動がなくなったら、どうなる?

もし、学級で係活動がなくなったらどうなるでしょうか?
理想は、「係活動がなくても、学級が困らない状態」だと考えます。
子どもたちが、周囲の状況を見て、自分で判断して、臨機応変に動く。
こんな子たちがたくさんいれば、きっと組織がしっかりしなくてもなんとかなるはず。

しかし、実際はそんな簡単なことではありません。
むしろ、役割があるからこそ動ける子もいます。
発達段階に応じた組織づくりが重要です。
また、学級の実態に応じた組織づくりも重要です。
※落ち着きがない学級なら、細かく組織した方が良いです。(管理型学級ですが…)

教師の「子ども理解」「柔軟性」が、学級の組織に現れます。

学級の主役は子ども

1年単位で学級も担任も変わります。
前年度のように…というものは、学級の組織には通用しないこともあります。

年度ごと、学級の実態に合わせた組織をつくり、子どもたちの活動の場を設けたいところ。
4月、教師主導で進めがちな学級の組織。
その中でも、子どもたちがやってみよう!という気持ちを持って活動に参加できるようにしたい。
だからこそ、「学級の主役は子ども」というマインドを常に教師が持っている必要があります。


もうすぐ年度末。
先生方が中心となって組織して、子どもたちが実行した様々な活動。
どのように価値付けて学級じまいをしますか?
新年度のことを考える際
何を意図して学級の組織を考えますか?
その活動の主役は子どもになっていますか?

【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】

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