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さよならおもいでよ

"さよならおもいでよ" 画面には確かにそう表示されていた My Hair is Badの会場BGMで、特に終演後一番に流れるのがこの曲だ。以上をもちまして、本日の公演は以上になります。そんなアナウンスと共にいつも聴いていた。 この曲を聴くと、一言で言えば切なくなる。 ギターを掻き鳴らすイントロから始まり、ギターを掻き鳴らすアウトロで終わる。たった3分50秒なのに、そこから動けなくなるほどたくさんのおもいでがまとわりついてくる。気付けば失った何かに涙がこぼれていくような。そ

    • つづき

      物販で満足するまで買い物をした私は、一度会場から離れた。都会に来ると田舎よりずっと沢山歩かないといけない、人も多い、風も強かった。  三宮のスタバに入って、白っぽいバンズのハンバーガーを食べた。周りにはパソコンカタカタしてる人や、どでかい参考書を広げて勉強している人がたくさんいた。マンゴーフラペチーノが冷たくて、お腹を壊しそうだった。でも、窓の外には大きなデジタルサイネージがあって、空はほとんど見えなかった。 居ても立っても居られないという感じで、スタバを後にした。そして

      • はじめてなのにまた会えたね

        春、恋に落ちて  真赤は歌い出しが特徴的だとよく言われているが、私が初めてマイヘア を検索したのはサビの歌詞だ。  高校の入学式の次の日、back numberのライブ会場で流れた真赤に衝撃を受けた。次の曲になって、覚えてた歌詞なんてほとんど無かったけど率直に"知りたい"と思った。ライブの帰り道歌詞で検索をかけると真赤/My Hair is Badがヒット。何度も聴いた記憶 それから高校生活が始まっても、真赤以外は聴かなかった。あっという間に真赤すら聴かなくなった。

        • 竹のにおい

          夏のはじまりはいつも竹のにおいがする 毎年竹が夏を知らせてくれる 夜には大きさも色も分からない虫がずっと鳴いてる この街で過ごす17回目の夏 最後の夏 模試終わりの帰り道 蝉が歩道に倒れてた この蝉にとって最初で最後の夏が終わったのだ 私の夏ももうすぐ散るだろう はやく終わってくれとも思う ここではないどこか しらないだれか まだ見ぬなにかをずっと待ってる 青くなくていい 何色でもいい どんな形でもいい たった7日間でもいい 羽が生えればどこへだって行ける気がし

        さよならおもいでよ