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営業が初めてエンジニアと協働した時に試したこと&得られたこと

スタンバイAdvent Calendar 2022 の4日目の記事です。

非エンジニアどころか、ビジネス組織に所属している私がAdvent Calenarに何を書けば良いのだろう、、、と悩みましたが、エンジニアの皆さんと協働する時に大切にしている考え方と、その考えに至るまでに取り組んだことを書き連ねます。

1.私のこれまでのキャリアと他部署と協働するときのポリシー

新卒で人材サービス会社に入社し、求人広告営業や採用コンサルティング、営業マネージャーとしてずっと営業としてのキャリアを歩んできました。協働する社内のメンバーは営業企画や営業推進、人事、総務など、ビジネスやコーポレートサイドの方が中心で、エンジニア組織と関わることはありませんでした。

マネージャーになり関わる人や部署が増えた頃から、部署を超えた協業の際は他部署や協働する人のミッションや仕事内容を想像することを心がけていました。
協働の目的はプロジェクトなどの共通のゴールを達成し、高い成果を出すことです。目的を達成するためには双方の専門性を活かし、健全に議論できる関係性が重要だと考えています。営業側の都合を押し付けて前に進めようとしても、協働者個人や部署のミッションとずれていては、お互いに良い仕事はできません。
この時の考え方が、後にエンジニアと初めて協働する時にも活きました。

2.エンジニアと働くことになったきっかけ

新卒で入社した会社で合計12年間営業側の仕事をしていましたが、友人の紹介でスキルシェアのCtoCプラットフォームを運営しているスタートアップに転職しました。
役割はCtoCの片側(働き手側)のビジネス責任者です。採用マーケティング、登録における選考プロセス、LTVを上げるためのサクセス、育成と幅広い領域を担当する組織でしたが、従業員も少なく、一人何役もこなさなくてはならぬ状態でした。
さらに、プロダクトマネジャーやプランナーという役割もビジネス側、プロダクト側のどこにも存在していなかったため、プロダクトに関わることが初めての私がビジネスとプロダクトをつなぐ役割を担う必要がありました。やり方を教えてくれる人は誰もいません、、、

あまりにもエンジニアの仕事内容や関わり方のお作法がわかっていなかったため、非常識な依頼をしてしまったり、ビジネス側の観点でしか考えられていないことでエンジニアが気持ちよく働けないことにより関係性が悪化し、協働を通した良いサービス作りができなくなってしまうことが懸念されました。
そこで、前職で他部署と関わる時に大切にしていた、相手のミッションや仕事内容を理解できるようになろうと思い、自分なりに色々と挑戦してみました。

3.エンジニアと協働するために試したこと

progateに有料課金して簡単なプログラミングを勉強
プログラミング初学者向けのwebサービスprogateでまずはプログラミングに触れてみました。やってみたコースは下記3つ。
・HTML&CSS
・SQL
・Ruby
[得られたこと]
・ちょっとしたデータならSQLで自分で出せるようになった
・ちょっと学んだくらいじゃエンジニアの仕事を理解できないことが理解できた
・餅は餅屋
・プログラミングを中途半端に学ぶよりも、私はビジネス担当としてやるべきことにフォーカスした方が良いことがわかった

いろんなプロダクトをユーザーとして使って研究
当時関わっていたサービスがCtoCのプラットフォームだったため、Airbnb、メルカリ、Uberなどのサービスをユーザーとして使い込み、自社のサービスに活かせることはないか研究しました。
ただ使うだけでなく、なぜこの機能やデザインにしたのか、なぜこの機能はないのか、などの背景を考察することで、自社のサービスの改善を考えるヒントを得る取り組みを行いました。
[得られたこと]
・ユーザーとしての視点を持つこと、他社の事例の引き出しを持つことで、思いつきではなく根拠を持ってエンジニアにプロダクト改善の提案ができるようになった。

エンジニアの皆さんに色々と教えてもらう
自分だけでなく、組織としてプロダクト側と関わる知見がないことを共有し、対話しながらより良い状態を目指したいと、エンジニアに伝えました。どのようなコミュニケーションがやりやすいか、どこまでがビジネス側の役割でどこからプロダクト側の役割か、どんなことはしてほしくないか、などを対話しながらすり合わせました。
[得られたこと]
・エンジニアとのディスカッションに必要なことは具体的な顧客のユースケースや事実
・ビジネス側から具体的な機能まで提案してしまうと、より良いソリューションが生まれる機会を失う場合がある
・どの職種と協働する時も、信頼関係を構築するために対話が必要

4.取り組みを通して得られたこと

色々とやってみた中で、私が考えるビジネス側がエンジニアの皆さんと協働するときに大切なことは下記3点です。(あくまでも私見)

①ビジネス側は顧客が何で困っているのか&あるべき状態を共有する
事実を具体的なシーンで詳細に伝えられるよう、ユーザーのことをよく知る。

②具体的な機能やソリューションはエンジニアにお任せする
ビジネス側の案はあっても良いが、こうすべきだという意志は伝えない。なぜなら、ソリューションはエンジニアがビジネス側が思いつかないものを生み出してくれるから。
餅は餅屋である。

③対話し一緒に課題解決するスタンスを持つ
どんなサービスを作りたいかという目線を合わせ、対話しながら一緒に課題解決をすべき。

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