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障がいの社会モデル

 こんにちは。今日は、国際協力関連の学習動画で「障がいの社会モデル」を学習しました。それについて紹介します。

 教材の中で、担当講師が「車いすを利用している人が階段に直面しており、階段を上がることができない状況」を提示して、何が「障がい」であるかと、画面越しの受講生に問います。

 障がいと聞くと、「階段を上り下りできない」「目が見えない」など、個人の心身機能の障がいを捉えるのではないでしょうか。しかし、街中を良く見渡して、障がいを改めて考えると、「階段のみで上り下りしなければならない建物・施設」など、社会・環境のあり方が障がいにある(社会的障壁)ということに気づきます。

 このように障がいを捉え、社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという考え方が「障害の社会モデル」です。

 これをきいて、以下の3つのことを思い出しました。

 1つ目は、看護関連の実習に参加している学生が、大学構内を車いすで移動している様子です。この実習を通じて、車いす利用者を理解できることをもちろんのこと、地域のバリアフリーについても積極的に考えるきっかけになるだろうなと思いました。

 2つ目は、目が見えない同僚と一緒によくスキーに行っていた知人のことです。この話をきいた直後は、誰もが同じようにスキーを楽しめるようにサポートしたと思ったのですが、よく話を聞くと、この目の見えない人に対して特別なサポートすることなく、スキーを教えることができたそうです。日本国民の約8%(2018年の障がい者数:936.6万人)が障がいを抱えていると報告されています。「障がいを持っている方との自発的なかかわりがあるか」と問われると、私の回答は「ありません」なので、自分の生活環境は狭いなと思います。

 最後は、私が小さめのスーツケースを持って、駅の改札付近を見渡していたとき、「どうされましたか。何か困ったことがありますか。」と声をかけていただいた時です。ありがとうございます。2カ月前のことで、何度も利用している駅ですが、通期時間の忙しい時に、素敵な人に出会えたことに感謝しております。

 障がいに限らず、高齢者数や外国人数が増加しており、「身体機能の衰え」や「社会の生きづらさ」について考える機会も増えつつおります。社会的障壁を取り除くには時間や財源がかかりますので、意識のバリアを解消して自ら行動することからはじめていくのがよいと思います。問題に対して個別に対応するか、その組織の環境改善に力を入れるか、日々、考えてながら適切な行動をとるように心がけていきます。

 上の画像は、江坂立体駐車場です。18年ほど前に、PFI事業を視察した時に撮影しました。

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