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昌磨節は絶好調♪~お疲れ様でした&これからも楽しく応援するよ

昨日午後2時。フィギュアスケートの男子シングルを長らく引っ張ってきた宇野昌磨選手が引退会見を行い、ライブ配信もされました。
(「選手」呼びはこれがもう最後なんだ…と思うと、やはり淋しくなるのは否めないですね)
彼らしい、晴れやかで温かくて笑顔も沢山で、見ていてとても気持ちのいい会見でした。
宇野選手の所属するトヨタが持つ独自の広報媒体「トヨタイムズスポーツ」による会見の仕切りが見事だったのも大きいと思います。
宇野選手とは顔なじみの森田キャスターが相手を務めるトークショー形式で行われ、15分程の質疑応答を挟み、最後にはライブ配信を見ている人向けに「スクショタイム」も設けられるという、もろもろ行き届いた1時間弱。

・周囲への細やかな配慮、他者へのリスペクトを欠かさない
・率直、誠実、ときにユーモラスな言葉選び
・自らを客観視し、過大評価も過小評価(こっちは時々ある)も基本しない
・必要なことを過不足なくきちんと発言できる賢明さ
・清々しくも落ち着いた佇まい
……
いつもながら宇野昌磨選手の「人となり」が滲み出る会見、パソコンの前でしっかり見届けました!!

30分弱にまとめられた動画


こちらは15分版


今回の引退会見について、追いきれないほど沢山の報道を目にしましたが、メディアで多く取り上げられていた発言というと

「(競技に)未練は全くない」

「(2年前)世界選手権で優勝した時に(共にたたかってきた)仲間たちの引退を聞いて、すごく寂しい気持ちと、取り残されてしまったという気持ちもありました。そういったところから(引退を)考えるようになったのかなと思います」

「(今季について)成功失敗、両方とも等しく、僕にとっては宝物のような時間になったんじゃないかな」

「毎日の練習が楽しくなるような、自分が心から踊れるようなスケートがしていきたい」


…といったあたりでしょうか。

1時間弱の会見から、どの発言を切り取り、どのような言葉で伝えるか…
そこに各媒体各番組の姿勢というか質というか、その辺の違いが垣間見えたようにも思います。

報道で取り上げられるケースが少なかった発言でも、「昌磨節」がいろいろと炸裂していました。自分自身のことに留まらず、周囲のサポートに関する感謝や、後輩達への想いなどなど。
これまでに積み重ねられてきた珠玉の「昌磨語録」に新たな言葉がいくつも加わった感があります。

厳選して3つ挙げます。

・(昨秋、シーズン開幕直前の、自分のインタビュー映像を見ながら)
「彼はよくやったなって思います」
☆これまでも、たびたび自身を俯瞰で見たり客観視した発言があったので、昌磨くんの本領発揮といったところ。
以前は謙虚を通り越して自虐的な言葉が目立っていた宇野選手が、近ごろ、自分の長所を素直に認められるようになったことは、とても感慨深いです。

「21年間フィギュアスケートをやってきて、毎日の積み重ねがあって、しっかり笑顔で終えられる選手になれたんだな」
☆現役最後となった、今年3月の世界選手権、フリーの演技を終えた瞬間のあの笑顔の意味を、深く噛みしめたいと思わされる言葉です。

そして!
「競技生活の中で、今後自分のお守りとなるような思い出は?」
と問われての答え
・「やっぱり世界選手権で初めて優勝した後、ステファンの喜んでいる姿というのは、すごく自分にとって鮮明に記憶に残る思い出かなと思います」

☆一番の思い出に、自分の演技ではなく、敬愛するコーチが喜ぶ姿を挙げるとは…。
今回の会見の白眉はこれでしょう。


昌磨くんをリアルタイムで長らく応援できて、
晴れやかな現役引退を見届けられてよかった。
昌磨くんの進む新たな道を、これからも応援しよう。
こちらも晴れやかな気分でそう思えた、素敵な会見でした。

会見の流れを文字で読みたい方に。
WFSによる全体の文字起しと、3本のウェブ記事をお勧めします。


最後に…

昌磨くん、長い競技生活、お疲れ様でした。
幸せな「推しライフ」をありがとう!
これからも楽しく応援できること、嬉しい限りです♪




☆おまけとして、ちょっと宇野昌磨選手に関心を持った方へ
 おススメの演技動画を5本、ご紹介します。
(お楽しみ頂けたなら、あなたも『昌磨沼』へようこそ!
 過去の動画も是非さかのぼって見てみてください。
 幸い、おちびさんの頃からの動画がありますし
 ジュニア時代やシニア上がりたての頃のもいいですよ♪)

おススメ動画 その1
2022年世界選手権 初優勝時のショート『オーボエ・コンチェルト』
「彫刻のよう」と評された特徴的なポーズが随所に入ります。


おススメ動画 その2
2022年世界選手権 初優勝時のフリー『ボレロ』
オリンピックから間もない、心身のピーキングが難しい大会ですが、動きが機敏でエネルギッシュです。


おススメ動画 その3
2023年世界選手権 2連覇したときのフリー
『G線上のアリア / メア・トルメンタ・プロペラーテ』
前半後半で全く変わる曲調を捉えた振り付けを、美しく見せます。
特に終盤のステップでは、GOE(出来栄え点)満点と言う、めったに見られない高評価を受けました。


おススメ動画 その4
2024年 最後の試合となった世界選手権 
ショート『Everything Everywhere All at Once』
今シーズンの世界最高得点が出ました。
技術と表現が高い次元で融合した、まさに芸術品の如きプログラムです。


おススメ動画 その5
2024年世界選手権 4位で終えた後のエキシビション
『Come Together』
重低音のビートに乗って、力強くもバネの効いたスケーティング。試合とはまた異なる一面を見せます。
気迫のこもった演技で、現地観客の投票による賞を受賞しました。


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