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フレンズ・オン・アイス2024~今夏のアイスショーの締めくくり♪

様々なキャリアのプロスケーターに若手現役も加わったスケーター達の魅力を詰め込んだ演技が、次々と畳みかけてくるフレンズ・オン・アイス2024。
個人的に、この夏のアイスショー鑑賞3本のラストでした。
『Everlasting33』と並んで、これまでに観てきたアイスショーの中で一番の充実度だったなあと、いまだ放心状態。

パンフレットの表紙

金曜夜の生鑑賞と昨夜の生放送の感動が冷めやらぬうちに、備忘録を残しておきたいと思います。

まず一番に書いておきたいのは、やはりこれ。
日本のフィギュアスケート史上に燦然と輝くレジェンドが揃い踏みという、目も眩むような豪華さです。
荒川静香さんの、プロになって美しさも魅力も統率力も増した座長ぶり
高橋大輔さんの、圧倒的なオーラと音楽性、隅々まで行き届いた美意識
浅田真央さんの、これまた圧倒的な華と、基礎練習に裏打ちされた技術
オープニングでこの3人がスーッとリンクに現れ、彼らだけで軽く滑るのを観ているだけで、思わず涙が出てきました。

ここに加えてレジェンド・スケーターが続々。
・日本男子フィギュアの今日の隆盛の先駆者、本田武史さん(父娘での共演をことさらにアピールしなかった姿勢も素敵でした!)
・愛情溢れるコーチとしても、アーティスティックなスケーターとしても、唯一無二の存在であるステファン・ランビエールさん
・プロになり自分の志すスケートを心から楽しんでいる様子で、元々が童顔なのに、時折更に若返っているように見える宇野昌磨さん

さらに
実力とエンタメ性を兼ね備えたジェイソン・ブラウン選手、村元哉中さん、鈴木明子さん、ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組
いつもパワフルなシェイリーン・ボーン・トゥロックさん、
恵まれた肢体と明るさを生かして弾けまくっていた本郷理華さん、
ベテラン勢の中でも臆せずのびのびと滑っていて好印象の三浦佳生選手

群舞に華を添えてくれたPIWメンバーや、キッズと「Get the Chance」枠のスケーターも含め、全員がとても楽しそうで、観客側も温かな「Friends」感を満喫できたように思います。

どのナンバーも実に個性豊かで素晴らしかったのですが、特に印象に残った演技を挙げておきましょう。
順不同で思いつくままにいきます(敬称略)。

第一部のラストを飾ったグループナンバー。荒川、浅田、村元の「三天女」にアンドリューがメインで、神々しい程に美しいナンバーでした。衣装など和の要素が哉中ちゃんの振り付けにマッチして、とても良かったです。

高橋のソロ。自身の振付けとのことでしたが、コートを翻しながらの演技にすっかり惹きこまれました。3回転ジャンプも軽々跳んでいて、やはり凄い人です(記憶が曖昧でソロ演技での成功ではなかったかもしれないけど)。

宇野とステファンのコラボ。父と子の「愛と絆」を歌うバラードに乗せて、互いへの慈愛と敬愛、感謝に満ちた、美しくも優しく尊い師弟共演ナンバーに仕上がっていて感涙を誘います。

※以上の3演技は、第一部のラストの逆順です。
 息つく暇もなく「瞠目の演技」が続いて、「これがトリではないの!?」と呆気に取られる程でした。

唯一のカップル演技となったケイトリンとアンドリュー。ケイトリンの亡きお父様への想いを込めたという、コンテンポラリー風味のスケート。演技後のお二人の「感に堪えない」といった様子が印象的でした。

本田の雄大なイーグルと、ジェイソンの絶品バレエジャンプ&スパイラルはフィギュアファンの大好物。絶対見逃せません。

三浦のソロと、ジェレミー、高橋、ジェイソンとのコラボ。両方とも、失礼ながら予想外に良かったです。これまでの彼のイメージとは正直かけ離れた曲調を、ちゃんと自分のものにしていました。急成長中ですね。
『エクソジェネシス』の4人でのコラボ、切々と心に染みわたりました。

村元のソロ。観客の温かい応援の中、コメント(個々の演技前に流れる)と滑りに滲む真摯さが印象に残りました。練習では、大ちゃんが哉中ちゃんにアドバイスする姿も見られたとか。また「かなだい」の進歩を見せてね!

第2部後半、怒涛のごとく連発されたソロ演技4本
・まず宇野
 真凛先生の振り付けによる演技は、インスタで欠片を見せていたものの、全貌は九州でのPIW公演でのみの披露だったため、「ファン待望」でした。その期待を上回る躍動感とやる気に満ちたナンバーに、心を奪われます。
・続いて浅田
 バッサリ切ったボブヘアをなびかせながら、観る者を惹き付けてやまない華と、日々のたゆまぬ鍛錬を窺わせるスケーティングと力強さとで魅了してくれました。こういうテイストのパワー放出系は休養時のゴスペル以来?
・そしてステファン
 コンテンポラリーなセルフコレオをドラマチックに演じる姿。フィナーレでの自由奔放なはしゃぎっぷりとも、人一倍愛と熱情を感じさせるコーチ像とも結びつきませんが、そのどれもがステファンなのです!
・大トリは勿論荒川
 衣装も、優雅な滑り(代名詞といえるイナバウアーは勿論、姿勢の美しいイーグルが大好き)も素敵です。最後の挨拶などを通して、広くフィギュアスケートの魅力を伝えたいという想いがよく伝わりました。


前半後半共、終盤に近づくと前の演目の余韻に浸る間もなく「極上の演技」の波が次々と押し寄せます。ただただ目の前に展開される滑りの心地よさに身を委ねていました。

スケーターの皆さま、スタッフ・関係者の方々
夢のようなショー・タイムをありがとうございました!!



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