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ザッツ・エンターテインメント

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映画、美術展、音楽、舞台などのエンターテインメントの感想を載せた自分の記事をまとめています
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記事一覧

藤色に包まれて(^O^)

洋の東西を問わず、古来、高貴な色とされてきた紫。 淡い青みを帯びた紫色の花、藤も、何とな…

白金台でアート散歩 ~東京都庭園美術館&松岡美術館~

今日は初夏の日差しが降り注ぐ白金台にて、東京都庭園美術館でアールデコ建築を、松岡美術館で…

観劇感想『GOOD-善き人-』

杉村春子の『女の一生』 山本安英の『夕鶴』 これらに比肩しうるような「俳優と戯曲の出会い」…

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小さきものは、みなうつくし ~ 枕草子

「何も何も、小さきものは、みなうつくし」 「枕草子」の一節ですね。 古語で「うつくし」と…

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映画『戦雲』とNHKドキュメンタリー『下山事件』が放つ、微かな希望の光

映画『戦雲(いくさふむ)』を観ました。 <作品紹介>(映画の公式サイトより) 沖縄本島、…

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春の涙:木島櫻谷、大倉集古館、OHANAMI KITTE、そして…

先日、六本木に出かけて、小さな美術館をハシゴしました。 まずは泉屋博古舘東京の『ライトア…

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映画『水平線』と「あいまいな日本の私」

ピエール瀧主演の映画『水平線』を観ました。小さな映画館の殊の外小さなスクリーンながら、ぎっしり満席。希望の光も感じさせつつ、深く重い何かを観客に投げかける作品です。 感想を文字にしてみて、いつもの「です・ます」体だと違和感があるので、「である」体にしました。 以下、ネタばれあり、です。 <あらすじ> 主人公の井口真吾は、福島県の港町で娘の奈生と2人暮らし。妻のゆかりは東日本大震災で津波にさらわれ、遺体は見つかっていない。ゆかりの死が目に見える形で確定していないが故に、「喪失

不滅のマエストロと、不二のコンマスと、不屈の求道者ピアニストと♪

先の週末、3連続でクラシック界の名演に心を揺さぶられました。 全てテレビ(NHK)でではあり…

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早春の上野公園で美術館をはしご♪

上野の東京都美術館で開催されている印象派展 モネからアメリカへ~ウスター美術館所蔵~を観…

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大泉洋リサイタル~「『大泉洋』というジャンル」の本領発揮

『生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル in 武道館』と題して、昨夜行われた公演の、ディレイ・…

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映画『コット、はじまりの夏』~瑞々しい感性が芽吹くとき~

とても繊細で瑞々しく、詩情豊かな映画を楽しみました。 アイルランド映画『コット、はじまり…

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『癒やしの日本美術』展@山種美術館

2024年観劇初めの『オデッサ』に続き、美術展初めに出かけました。 恵比寿の山種美術館で…

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三谷幸喜の新境地:『オデッサ』観劇

当代きっての人気劇作家の一人、三谷幸喜の3年半ぶりの新作『オデッサ』を池袋の東京芸術劇場…

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フィンランド映画『枯れ葉』

個人的に、『過去のない男』で妙に惹き付けられた記憶のあるフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督が引退宣言を撤回して映画作りの現場に復帰した作品を鑑賞しました。 以下、ネタばれありです。 タイトルは『枯れ葉』。 地味な作品ながら案外評判が良いようで、客席の入りも8割位でした。 物語の舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ。鬱屈を抱えながら生きる男女がカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合います。 外見も境遇もあまり冴えない、不器用な二人が、紆余曲折もありつつ徐