この国の縮図　障害者グループホーム　5

新しく入居した僕らの暮らす街のグループホームに転居出来たＫ君

前回入居した隣町のグループホーム同様にまた管理者や世話人が退職する事に

特に管理者の方はＫ君の入居の決めてとなった方だし以前からの顔見知りという事もあり暗雲立ち込める

嫌な予感しかしていませんでした

入居して2ヶ月程経過し、お金の管理が苦手なＫ君に代わり妻が担い身の回りの足らない物は僕やＫ君の両親が届けたりしていました

ウチから近い事もあり以前にも増してＫ君と会う事も多くなりましたが我々は応援もしてますし何より近い事ですぐ行けるという心強さはいい環境に感じていました

ところがこの辺りからまたまたＫ君の継続して頑張る事の苦手な一面が出てきます、、

作業所を休むようになり、前回のグループホーム同様に欠勤、早退や一緒に働いてる方とのトラブルが目立ちはじめます、、

またこの頃にはお腹が空いたと妻に連絡が入るようになります

お腹空いたって？いやいや、朝・夕はちゃんと食事が出てるし昼は作業所に行けば破格の値段で弁当も食べれます

Ｋ君、さすがに甘え過ぎ！
と妻も僕も喝を入れてました

僕らも何だかんだお金と時間をかけてここまでのレールを敷いた
後は急がなくても焦らなくてもいい、着実に進めばいいと考えてました

そして僕が感じていた嫌な予感は的中する

あまりににお腹が空いたと言うＫ君、妻がちゃんと朝・夕の食事を食べているのか？を確認したところ

食事が弁当に変わったとの事をＫ君に告げられます

更にその月の家賃の支払い請求の際に何故か２ヶ月分の請求がきたのでした

？？？？？

えっ？訳がわからん、、

すぐに妻がグループホームに問い合わせます

妻「食事が手料理から弁当に変わったのですか？」

男「はい、今月頭から変わりました」

妻「すみませんが、私も両親も変わる事を聞いてないのですが、、」

男「Ｋ君には伝えてますし、他の入居者からも喜んで頂いてますよ」

妻「いやぁ、グループホームを選ぶ際に手作りのご飯というのも決めてで入居したのですが、、しかも、家賃の請求書が２ヶ月分きてるのはどうしてですか？」

男「本来、前家賃で支払って頂くのが普通ですが後払いになってたので今月から切り替えただけです、どこのグループホームも前家賃です」

妻「お金の管理も本人が出来ない旨を伝えてますし、我々家族がＫ君の生活保護の中からやり繰りしてますからいきなり請求されても困ります」

男「それもＫ君には伝えましたよ」

妻「Ｋ君は障害があるのでスタッフの方に言われた事を１〜10まで覚えれないし家族に伝えれないですよ、食事の変更や家賃の支払い方の変更は家族に伝えるべきではないですか？」

男「あなたにそんな事を言われる筋合いはない」

続く