冥界の女神様も恋がしたい②
「ねぇ、あなた。死んだ訳じゃ無さそうね。」
「ここに何しに来たの?」
声の主である女性は真っ黒なドレスの様な衣服を纏っていた。それが余計に白い肌を目立たせ、彼女の美しさを引き立てる。
「ねぇってば、大丈夫?」
呆気にとられてる僕を不思議そうに見つめている。
「はっ、はい!大丈夫です。」
「それよりもその…あの、お姉さんは一体…?」
「私…?私はエレシュキガル。ここ、冥界の神様です。」
彼女はごく当たり前かの様な表情で告げる。
エレシュキガル。どう考えても日本人の名前じゃな