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アルバイト体験談 零細警備会社に入った時の話


交通誘導警備員とは

商業施設、工事現場などで、
棒や旗を持って歩行者や車を誘導する仕事です。
日常的によく見かけることも多いと思います。

そんな警備員の仕事ですが、
約一年半、実際に働いてみて感じた、
キツさやメリットなど様々ありましたので
アルバイト先の候補にしている方の参考になればと思います。

警備員として働いたきっかけ

理由は主に4つです。

  • 他のアルバイト(コンビニや居酒屋)よりも給与が良かった。

  • 日当制で日払い可能だった。

  • あまり人と話さなくて良さそう。

  • なんとなく楽そう

当時は学生でお金もなく、
日当で給与がすぐに手に入ることは非常に魅力的でした。
仕事内容などは特に調べもせず、お金に釣られ応募をしました。

応募から勤務までの流れ

私が応募した会社は、個人経営の超零細警備会社でした。
従業員もアルバイト込みで10名程度、
社長自身も夜勤に出ているような規模感です。

1、雑な面接


面接は非常にラフで、今では考えられませんが
面接担当者はタバコを吸いながら登場。
面接らしい質問も無く、軽く雑談をして即採用という流れ。
「まともな会社ではなさそうだ」と一抹の不安を抱えながら、
「でも給料はいいしな」と出勤日の調整をしたのを覚えています。

2、経歴調査書の提出

その後、前科や破産歴がないかなどの経歴調査を行うために、
顔写真付きの書類を提出する必要がありました。
これは法律上「警備員になれない人」というものが定められている為です。

この前職調査も特に問題なく、晴れて入社する事となりました。

仕事をする上で感じた大変さ

1、朝が早い

工事現場で作業が始まる前には到着しておく必要があるため、
基本的に朝は早いです。

概ね、9時から10時ごろに作業開始する現場が多いため、
2時間前の7時に集合して出発というパターンが多かったです。
夜勤の場合は夜10時スタートなので、20時には家を出発と言った具合です。

2、右も左も分からないまま現場入り

もちろん交通警備など経験がありませんから、
全くの素人なわけですが、
教育をする時間も人も余裕がない会社なので
具体的な教育がないまま現場がスタートしました。
たしか駅前の信号工事現場だったと思います。

何をすればいいか?どこを警備すればいいか?と聞いても、
「そっちの車線の車を止めといてくれ」
「細かい事は〇〇君(別の先輩)の動き見て覚えろ」

と、結構アバウトな感じで、戸惑いを隠せなかったのを覚えています。

それでいて、車を止めるタイミングや、
片側交互通行を開始する位置が違うと、
「何しとんねんボケーー!」と怒声を浴びせられるという、
まさに現場の洗礼を受けたのでした。

3、長時間の立ち仕事、夏は暑く、冬は寒い

想像してもらったらお分かりと思いますが、
基本ずっと立ちっぱなしです。

夏は炎天下の中
ヘルメットを被らなければならない為
暑さが尋常ではありません。

日焼けも凄まじいです。
警備員のおじさんって日焼けしすぎて
焦げているって感じしませんか?

あれは実際焦げています(?)

4、働いている人の癖が強い

実際訳ありの方の割合は高かった気がします。
他の仕事も見つからないから仕方なく続けている人がほとんどで
「この仕事が好きでやってるんや」って方はいませんでした。

気性が荒く、なかなか気難しい方が多いのですが、
同じ現場に何回か入っていると、
徐々に心を開いてくれる方もいて、
可愛がってくれる方もいました。

5、脅威の喫煙者率

多分ご存知かと思いますが、
うちの会社がではなく、現場作業系の方は喫煙率が高い傾向にあります。
現場の職人さん含めてほぼ全員が喫煙者で、隙があれば吸ってました。
現場へ向かう車内の中は、煙が充満しており、
おそらく一生分の副流煙は吸ったでしょうか。

当時は私も喫煙者で、そこまで気にしていなかったですが
一緒に現場に入ったことのある、
比較的若めの女の人はなかなか大変そうでした。

排気ガスもそうですが、喫煙者率の高さもあり、
健康的に、清潔な環境で働きたいという方には向いてません。

そういう方はそもそも候補にすら入れてないと思いますが。

働く上で感じたメリット

1、日払い可能など、給与受け取り方法の自由度が高い

私がいた職場の場合、
日当制で、昼勤と夜勤で金額が設定されているという具合でした。

昼が6千円、夜が1万円だったかと思います。

給与の受け取りは、
日払い・週払い・月払いを選択できたので
私は日払いを選択しておりました。

事務所に帰って給与受け取りがメインですが、
夜勤の場合事前に受けとる場合が多かったです。

当時はお金のない学生でしたので、
すぐに現金が手に入る点はポイントが高かったです。

2、工事現場が早く終われば退勤可能

基本的に5時ごろまで作業があるのですが、
作業次第で早く終了するラッキーデイも存在します。
その場合の日当も金額は変わりませんので、
時給換算するとかなりお得感があります。

この仕事に向いている人

この仕事に向いてる人は

  • 日払いなどで、給与がすぐ手元に欲しい人

  • 体力に自信がある人

  • 体育会系の雰囲気にある程度耐性がある人

こんなところでしょうか
労働環境としてはお世辞にも良いとは言えませんでしたが、
今まで、関わったことのない業界、人たちと関わることで
「学びはあったなー」というのが感想です。

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