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2024年6月26日(水)とくし丸日記

【売上:119,763円】
【天気:くもり】
【最高気温:31℃】

今日はスーパーの店舗で健康診断があった。
といっても
とくし丸は個人事業主であり、スーパーの従業員ではないので
全く関係が無い。
と思って油断していた。

ちなみにこの健康診断は一年に一回、
検診スタッフが店舗に来て、一日だけ行われる。
この店舗で働いている、社員とパート全員が今日一日で健康診断を受ける。
するとそれなりのスペースが必要だが
そんな都合の良いスペースが店舗には無い。

ということで
いつもは搬入された商品であふれ返っているバックヤードを
この日だけはほとんど商品が無い状態にして、健康診断会場となる。

そしてこの健康診断会場こと、バックヤードの片隅に
実はとくし丸オフィスがある。
オフィスといっても、小さな机にノートパソコンが一台と折り畳みのイス、
そしてとくし丸が使用するコンテナとか発砲スチロール等々が置いてあるだけのスペースで
オフィスと呼ぶのが悲しくなってくるタイプのオフィスだ。

そしてこの悲しみのとくし丸オフィスは
バックヤードの端っこに有り
コンテナとかいろんな物があるせいで軽く隠れた感じになっている。

それがちょうど良いと思ったのか
健康診断スタッフのおばちゃんが
とくし丸オフィスで私服から白衣に着替えていた。
そこに、とくし丸である自分がちょうど来てしまった。

するとおばちゃんが
『あら、やだー!ごめんなさいねー!こんなもの見せちゃって!』

着替えといっても肌着のような状態になって
その上に白衣を着るだけなんだけれども。

かなり年季の入ったおばちゃんだったので、確かに嬉しくはなかった。
だからといって『ええ、実に見たくなかったです』は
おばちゃんを無駄に傷付けてしまいそうで言えない。

かと言って
『朝から良いもの見せて頂き、ありがとうございます!』も
なんだか逆にセクハラかましてるみたいで言えない。

結果、愛想笑いをしながら『大丈夫です!』
という意味の分からない返答をしてしまった。

何が大丈夫だったんだろう。
一体、どういう返しをしたら良かったのだろう。
どんなことを言えば、あの場がワッと和んだのだろうか。
こういう時に、柔軟さも、瞬発力も無い自分にガッカリする。

いやいや、ちょっと待て
とくし丸オフィスで勝手に着替えていたおばちゃんが悪いのであって
自分が落ち込む必要は全く無かった。

あやうく、また無駄に落ち込んでしまうところだった。



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