たこ焼き

踊る踊るユラユラと
なびく風も何故もどこへやら
水を飲み干しても冷める事はなく
熱に変わって動き出す
足取り

あの頃はよく2人で午後休
気付かれないようにそっと
合わせたね
それぞれ違う部署で
分からないように
抜け出して
決まってあの橋の向こうで。
待ち合わせはどちらかが
交換で持ち寄る
昔ながらのたこ焼きに
決まったお店も地元ならでは
真夏の暑さもなんとやら
膝の上で激しく揺れる鰹節の様に
汗ばむ君の隣でドキドキを
覚えてる

あの唇についた甘口ソースに
ツンとパンチの効いた辛口マヨネーズ
声をかけそびれて
慌ててマヨ付け食べて
むせる姿に笑っていたね

決まって一緒になるのは僕の車で
左へパンチの効いたストレート決めたかったんだ

ユラユラ揺れる恋心
弾けるバブルもそっちのけで
腰振り音楽ネオンも後押し
知り合った
一緒に踊りませんか?
なんて
好物たこ焼きな奴が振り絞った勇気

月一決まった日には
いて話を聴けば
同じ会社
進んでいいのか
進めるものか2度目の勇気は
好きなものは何ですか?

気になった時には好きだった
君はどう思ってる?
毎回つける甘口ソースの誘惑にのってもいいの?
差し出すティッシュは不正解?
ハンカチで拭いてあげれる距離感わからない
もぅ友達以上に感じてる

今ならまだ間に合うかな
ずっと鰹節なんだけど
熱々たこ焼きまた一緒に食べたいな

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?