摂食障害だった私にくれた恩師の言葉
「自分は食べることが好きだ」という気付きを他人からもらった時の話。
↓自分自身から気付きを得た時の話はこちら。
もう6年ほど前のこと。
地元の中学の同窓会に出席していた。
各々が久しぶりに会う旧友や教師らと懐かしい話に花を咲かせていた。
私も当時の学年主任に挨拶に行った。
自分の名前と感謝の言葉を伝えると、
「お前はな〜、本当は食べる事が好きなんだよな」と言われた。
私は中学生の頃に摂食障害(当時は拒食)を発症し、学校生活も思うように送れない時期があった。
当時、学年主任だったその先生は、顔を合わせる度に「大丈夫か?」とさりげなく声をかけ続けてくれていた。
学級担任ほど深い繋がりではなかったけれど、いつも遠くから見守ってくれているようで、とても安心できる存在だった。
先生に病気のことをそこまで話したことはなかったのに、
卒業から5年ほど経って会った時に最初に出た言葉がそれだったことに、
私はじんと心が熱くなるような嬉しさを感じた。
しかし、「自分は食べる事が好き」と言われたことに対して、あまり納得できなかった。当時はまだ寛解状態ではなく、過食症状と闘っている最中だった。むしろ「私の辛さの何が分かる」と若干ムッとしたのを覚えている。
でも今なら、前の記事にも書いたように、「私は食べる事が好きだ」と思えている。正確に言えば、「食べる事が好きという事実から逃げたくても逃げられない」という表現が近いかもしれない。
どちらにしても、こうして「食べる事が好き」と自らを言語化できたのも、無意識であれど頭の片隅に、6年前に恩師からもらったその言葉が残っていたからだと確信している。
私の恩師は、私が気付く以前に、私のことを見抜いていたのかもしれない。
ゆるっとしているようで、考えに芯がある人なので、
半分適当に言っていて、半分本心だったのかなと思う。
でも、あの時にこの言葉をもらえて、とても感謝しています。
写真は、最近行った「Café & Meal MUJI」(無印良品)。
味噌汁がなくて定食っぽくないけど、「食べたいな」と思うものを選んだらこうなりました。