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11.離婚成立への道のり

離婚することを決心した私は早速その意向を彼に申し入れた。マンション購入のローン成立は、離婚が条件になったいたので、そのことについてはバレないように細心の注意を払った。もしわかったら、嫌がらせで離婚を拒否されかねないから。

そもそも、このままいたら自分のひいては娘の普通の生活もままならなくなるという危機感があった。一番怖いのは金銭トラブルに巻き込まれること。借金をこっちも背負うことになっては、もう目も当てられない。娘をまともに育てられる安心した環境を守りたかった。

結果、離婚は承諾してくれて一安心。でも人でなしっぷりはさすがで、離婚を承諾する条件に、生涯にわたって養育費を請求しないという誓約書に判を押すように求めてきた。呆れながらも判を押して送り返してやった。慰謝料も養育費も何にも要らないから、ただだだ縁を切りたかった。

さて、離婚届には夫婦だけでなく、他に二名の署名が要ることを知っている方はどれくらいいるのだろうか。私は独身の友人女性と、父に署名をお願いした。父にはローンの件も説明して。その時父は、もうそうした方が良いと思っていたと、でも母は感情的になってしまうので暫くは黙っておくようにと言われた。案の定、後日クローゼットに隠しておいた離婚の書類が見つかった時、わぁわぁ騒いでいた。もうひとりの友人女性は、まだ結婚届も書いたことないのにとチクリと言われた。それでも、彼女も私の気持ちはよくわかっていてくれていた。お二方、本当にいやな署名をさせてしまって申し訳ない、ありがとう。

こうして無事離婚が成立し、マンションのローンもおり、購入することとなった。

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