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親子の心の会話を大切にしよう #2 乳がんnote

初めての抗がん剤治療から1週間
副作用も軽く5日程で体の感じも普段どおりに戻った

そんな金曜日 久しぶり娘を叱った

夜 部活を終えて帰宅した娘の
あまりにも自分中心な態度に腹が立ってしまった

食事をするよう声をかけてもスマホと睨めっこ
リビングにいる動作の遅い祖父母に非難の言葉

私は娘に乳がんを告げた時
次の2つを伝えた

先ずは2度と戻らない16歳の自分の今を優先し
やりたいことを諦めることなくチャレンジすること

それでもあと2年で成人となる今
社会に出る前にまずは家族の一員として
祖父母など家族を気遣い
自分のできることに気がついたら行動すること

この話の意図が伝わっていなかったのかと
思わず叱ってしまったのだ

今は思う
あまりにも一方的に告げていただけだったと

叱り声を上げた私に
娘が初めて心の声を涙を流しながら口にした
毎日夜になるとイライラして仕方がない
心の置きどころがない

高校生になり電車通学が始まり 
初めて部活にも入り
勉強も深く広く自ら学ぶことが求められる

娘のストレスの蓄積に気付いていなかった
自分中心な考えで行動していたのは私自身だった

思い返せば離乳食になる前から仕事に復帰し
平日は朝も夜も一緒にごはんも食べる時間すら
ほとんどとったことがなかった
6歳からは私の仕事の都合で父親とも離れて暮らすことになった

ひとりっ子でひとりぼっち
幼い頃からきちんと心の声を聞いてあげたことがなかった

どこかでみた数字
子供と一緒に過ごせる時間は一生で7年程度分らしい

もう残りわずかかも知れないけど
これからは親子で心の声で会話する時間を大切にしよう

週末に見つけたネコヤナギ
暖かくなったら綿が落ちて花が咲き
種子となって飛んでいく

娘もいつか暖かい春が来て社会へ飛んでいけるよう
今は何よりも親子の心の会話の時間を大切にしよう

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